本仁戻さんの作品「DOG STYLE」の最終巻をやっと読みました。
読後、やっぱり本仁さんの作品って大好きだわ~(*^.^*)と実感。
アタクシの最も好きなBLマンガ作家さんです。
このお話は、長身美形お兄さんミキ(受)と年下チビ・ヤンキー、
テル(攻)との恋愛モノ。
恋愛モノと書きましたが、SEXから始まり互いの気持ちは確認した
こともないまま、これからどうなるの?みたいなカンジで、
果たしてこれを恋愛と表現しても良いのやら・・・。
でも、しっかりと恋愛に落ち着くんですけどね。
本仁さん特有のどこかドライでいながらも、いつの間にか
せつなくなるお話です。
作中、ミキがテルの心情を代弁して独り語るシーン。
~以下、本仁戻さんの「DOG STYLE」3巻からの抜粋です~
彼(テル)がほしいものは、そんなものです
言葉とか約束とか、彼は信じられないから
だから、いつも夕陽を見て思ってた
“君が約束もないのに、僕を待ってたらいいのに
君が僕を思い隣に座る 約束もないのに
そしてあの缶コーヒーを
僕の好きなあの缶コーヒーを 買ってきてくれたらいいのに
そしたら僕はもう それ以上いらない・・・”
約束しないのは、君が来ないと死んじゃうから・・・
でも約束もないのに待つのは「約束して待つ」より
ずっと大変だと犬(テル)は思うんです
だから僕が好きなら
約束もないのに ただ僕を待っていて下さい
まるで詩のようです。
約束もせずにお互いを待つ二人。
この約束は“会う”という行為だけでなく、互いの存在の位置付け
をも含んでいるのです。
本仁さんの作品を読んでいると、いつも感心してしまいます。
ほんっと~に、丁寧に伏線を重ね、緻密なセリフ設定を
してらっしゃるなぁ~、と。
本仁さんって、多分に文学嗜好の方なんじゃないかしらん。
絵も美しく大好きなんですが、ストーリーテラーとしても優れて
いらっしゃると思うんですよ
本仁さんの描くBLの世界がアタクシ、
もろストライクゾーンのド真ん中
なんですが、平たく言うならこんなカンジ?
男同士なのでベタベタせずにドライなムード。
でもBLというファンタジーには甘さも必要!
だから、甘すぎずにビタースィート。
そうなんです。
アタクシの萌え処といいましょうか、重要ポイントですね、コレは。
苦手なのは、前も書きましたが
きゃわいい女の子のような男の子が、やたらとアンアン、ニャーニャー
いってるベタベタ甘いBL。
なんでしょうねぇ・・・
砂糖過多のバタークリームを塗りまくった安物ケーキを前にしている
カンジです
もう、食べる前から胸やけしちゃって・・・(汗)
そうですよ。
婆ともなると、胃も弱くなっちゃいますからね~
やたら甘かったり、しつこかったりするのはゴメンですじゃよ