気の遠くなる程の
長い長いトンネルを抜けて
あたりを見渡せば
世界には誰もいなかった
暫くさまよっていると
一人佇む女がいた
彼女は傷つき
弱っているように見えた
私は彼女のそばへと歩み寄ったが
ただ見守ることしかできなかった
彼女は己れの痛みもよそに
弱い私に
幸せへの道を示してくれた
彼女に導かれて
私は幸せへ辿り着き
それを噛みしめて涙をこぼした
だがやはり
私は彼女を救う術を持たない
いずれ彼女は
私の前からいなくなる
彼女が新しい世界へと
飛び出すのが先か
私が別の世界へと
去ってしまうのが先か
ただ私は願う
彼女の傷が癒え
彼女が己れの幸せを掴む
その姿を
見届けられんことを