C'est pas grave... -7ページ目

C'est pas grave...

―いつか終わる命なら、悔いを残すのも面倒だ

高坂はしやんさんの、ライトノベル新刊
『ハロー・デッドライン』

はしやんさんは、ボカロ曲をアレンジしてラップを歌ったりしている歌い手さんで
ニコ動とか、ニコラジで活躍されていて、CDも、天月くんっていう別の歌い手さんと一緒にもグループ組んで出していたりとかして、私的には大好きなミュージシャンの一人でした。
あと、はしやんさんは、漫画アニメゲームが大好きなヲタの鏡で、しかも、選ぶものがすごくマニアックで、美的センスが半端ない、感性も豊かで、かつ、自分が気に入った作品を紹介していたときの言葉遣いがすごくて、この人頭いいなぁーって思って尊敬していました。
ラップで韻ふむ文章とかをサラサラ書けちゃうんだからまあ、そうだよね。

そんなはしやんさんが、ライトノベルを書いたと聞いて。

そうかぁ、文章とか上手そうだしなぁー。って思いつつ、歌い手さんじゃなかったのか?!って半信半疑で読みましたが

あとがきを読んで、こっちがむしろやりたいことだった、って知りました。

はしやんさんはずっとライトノベル的なのに応募してて、なかなかひっかからなくて、書き続けてたけど、ラップも書いて歌い始めたらそっちが当たって、気づいたらラップばっか書いて歌ってて、今回、出版レーベルの新しい企画で、そういうライトノベル系を書く人をたぶん探してて、はしやんさんが、内容によっては出版するって言われたみたいです。

で、過去に書いた小説のフォルダをあさりつつ、今、言いたいことになんとなく近いのはこれかな、っていって、ボツになったものを練り直してできたのがこの本らしいです。

だから、一言、まず、はしやんさん、小説の出版、おめでとうございます!!!!

夢が一個叶った、ってことですよね。

文章を書く人だったんですね。どうりで、お薦め漫画を紹介するときの文章が素晴らしいはずでした(笑)

そして、読んでみて、一気に読みました笑。

やー!すごい!!面白い!!っていうか、ほんと、作家じゃないんですか?!作家になりましたかね?これで!
この小説、まだまだ続きがありそうな終わり方をしていて、人気によって、また続編が出されると思われるので、ぜひ、一人でも多くの方に、手に取っていただきたいです。
本当に面白いから。
絵が浮かんでくるし、さすが、アニメ漫画ゲーム好きな人が書いてるだけある、って感じだから、漫画以外文字は読みません、って人でもいけるんじゃないかと思います。
もちろん、小説好きなひとにはおすすめ。

テーマは、一言で言うと、「なぜ君は今日、死なないのか。」
(って勝手に私がテーマと言っているだけですけど。引用とかではありません)

私も、結構精神的に不安定で、7割がた死にたいって思う日があって、でも、実際に死のうとはしていないので
本当に病んでいる人にとってはそう簡単に「死にたい」とか言葉にするのも申し訳ないと思うのですが

それも、さっき、ここさけについて書いたのと同じで、
「こうありたい」理想の自分が高すぎて、そういうふうにできないから、死にたいんだと思う

あるいは、今、「こうありたい」自分ではないけれども、周りに恵まれているから幸せで、幸せすぎると、これからどうなるかが不安すぎるから、だから、死にたい

ともかく、「不安」が原因かもしれない

「こうありたい」自分。それになれない「不安」。これから、もっと辛いことが起こるのではないかという「不安」。


だけど、実際には、死のうとはしていない。

もう一つ。

「死んでいるかのように生きる」。と言う言葉があります。

色々な事に無気力で、
やる気を出さないでわざと無為に日々を過ごす。

うまくいかなかったとしても、そうやって「死んでいるかのように生きて」いる場合、だって、私、もう死んでるようなもんだもん。だから、べつに、どうでもいいんだ。うまくいかなくてもいいんだ。傷つけられてもいいんだ。

って言えるから

すべてがどうでもいい。そして、「いつ死んでも構わない」。

「いつ死んでも構わない」の病は、私、けっこうあって、それはもう、昔から、「今を生きる」がモットーだったから、仕方がない、今更変えられないんだと思う。

でもね、この『ハロー・デッドライン』を読んで、ほんとうは死にたくないんだなぁ、って思った。

この小説の主人公も、「いつ死んでも構わない」、「死にたがり」なんてあだ名をふざけてつけられているような男の子で。
だけど、べつに、自殺をしようとするわけじゃなくて

この小説は、フィクションだから、まあ、戦いに出かけて実際に一戦交える場面が多々あって、そういうとき、べつに自分は「いつ死んでも構わない」から、って無謀な戦い方をしたりするんです。

その主人公に対して、「またそうやって勝手に死のうとしないでください」とたしなめる後輩男子(礼儀正しい、真面目、正義感。ただ、その正義がまっすぐすぎてちょっと狂ってる)が、凄くいいんだよね。

そして、本当に殺すことに快感を覚えてしまう少女も仲間にいて、その子は、たぶん理性的ではなく感性が強い子で、頭ではなんにも考えないけど、でも、「死にたがり」の男子を、そういうものとして受け入れつつたしなめつつ 深く考えから思ったことをそのまま言ったりする、それもまた、彼にとっては、貴重な存在というか、仲間ってことなんだよね。

そこにまた謎の少女が出てきて

あんまり書くとネタバレするのでやめますが

その少女が、「死にたがり」の子に、グサリとささる言葉を投げかけます。それはもう、必死に。

一言で言うと、「君はほんとうは死にたくないんだよ」、「一緒に生きようよ」。

もし本当に、何もかもがどうでもいいのならば、
たぶん、傷つくことも恐れないし、心が揺れたりしない

本当にすべてがどうでもよくて死にたいのなら


でも「死にたがり」の彼(ジョーくん)はそうではなくって、この少女の、かなり悲惨な過去とか境遇について
思うところがある。

それに、仲間の二人のことを、大切だ、って思ってる。

そうでしょ?


本気の言葉ってやっぱり伝わるんだよね。

そして、私も、同じようなことはあるから、すごく共感しました。

私も、ときどき、すごく辛いとき、死にたいし、何もかもどうでもいいって思う。

でも、やっぱり、少しのことで悲しんだり傷ついたり、
悩んだりするのは、やっぱり、まだ、自分のままでいたいって本当は思っているからだし、

本当には、生きることを、諦めていないからだと思う。

それに、周りには、大切な人たちがいるから、ジョーくんの仲間みたいにさ、きっとみんな、私にいなくなれなんて思ってないって信じてるし
だから、そう考えたら、死ねない、って思う。

だから今日、死なない。

今日、死なずにいられた、私は、幸せ。


今の日本って平和だしさ、何が幸せなのか、って、わからなくなるけれど、美味しいごはんを食べて、笑って、一日無事に過ごせたって、それ、幸せなことだよね。


難しく考え出すと、けっきょく、人生のハッピーエンドが何なのかがわからないし、これから先も、いくらでも、傷つく可能性はあるから、「幸せ」という結論なんか、一生出せないと思うけど、でも、けっきょく、

私は、まだ、死なない。

私は、まだ、私の人生を、ある程度は、真面目に、頑張りたいと思っている。


それだけは確かで。

そのことを、思い出させてくれた、『ハロー・デッドライン』(高坂はしやん)は、ほんとうに、尊い小説でした。

はしやんさん!ありがとう!!!

またいつか、お会いできるときを楽しみにしています。

小説も音楽も、応援しているから、是非、次回作をどんどん出してくださいね!!!

そしてみんな。『ハロー・デッドライン』(略してハロデ)を読もう☆**


以上、近況でした!
(全部感想。笑)