今宵は映画の中で描かれる
”母親”たちの
肖像に迫ってみたいと思います。
The way of the mother (Movie montage)強い、強すぎる…orz
そしてかっけえぇぇ。



『キル・ビル』(2003) ではユマ・サーマン演じる
“ザ・ブライド”が
殺された愛する夫とお腹の子供のために
復讐の鬼と化し、
『ターミネーター2』(1991) ではリンダ・ハミルトンが演じる
”サラ・コナー”が
やがて人類の希望となる息子を消すために
未来から送られてくる使者の手から
息子を守るために体を張り、
『エイリアン2』(1986) ではシガニー・ウィーバー演じる
”リプリー”が
家族全員を失った8歳のニュートのために
母親代わりとなって
武器を片手にエイリアン達をなぎ倒す!
これぞまさしく
”母は強し”
なのである。
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この他にも子供を護る母親の姿が
描かれた優秀な作品が多数あります。
例えば、
夏といったらホラー映画

ということでこの作品、
トム・クルーズ製作総指揮、
ニコール・キッドマン主演の
ゴシック・ホラーの最高傑作、
『アザーズ』(2001)
1945年の第二次世界大戦末期の英国、
チャネル諸島のジャージー島。
この島にある広大な屋敷を舞台に、
姿の見えない何者かの存在から
母親グレースは娘と息子を
守りきることができるのか…。
冴えきった恐怖が伝わってくる
このシーン
何度観てもよくできている↓↓↓
ジワジワと迫ってくる巧みな恐怖演出と
透き通るほどのニコールの美しさが
際立っています。
最後のオチも秀逸。
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デヴィッド・フィンチャー監督の
サスペンス・スリラー、
『パニック・ルーム』(2002) では、
ジョディ・フォスター演じる
夫と離婚して間もないメグが
押し入った3人の強盗から
11歳の娘サラを護リ抜くために
秘密の隠し部屋に身を隠して
孤軍奮闘します。
ジョディ・フォスターは実生活で
実際に妊娠中であるにもかかわらず
果敢に撮影に参加した作品であるため
本物の”母親”としての
気迫と意気込みが
びんびんと伝わってきます。
ちなみにこの幼い娘役の
クリステン・スチュワートは、
その後ティーン向けヴァンパイア映画、
『トワイライト』シリーズや
絶賛公開中の
『スノーホワイト』で主演の座を射止めて大ブレイク中です。
と最近知ったワテクシ。
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この映画の母親もすごかった!
『母なる証明』(2009)
とある寒村でおきた殺人事件。
容疑者となった息子の無実を
信じてたった一人で真犯人を追う
母親の姿が極限まで描かれています。
ウォンビンもさることながら
圧巻とも言うべき母親役を演じている
キム・ヘジャ。
彼女の芝居の巧さと言ったらもう…。
鬼気迫るものがあります。
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そして毎度のことながら
新たな絶望的トラウマを植え付けられる
ワタクシの人生の宿敵、
ラース・フォントリアー監督作品
『ダンサー・イン・ザ・ダーク』(2000)
この作品の母親の描き方も特異だ。
カンヌ国際映画祭で
栄誉あるパルムドールと女優賞を受賞
歌手ビョーク主演のドラマ。
息子ジーンのためにと
幸せに死んでいくラストシーンは
あまりにも衝撃すぎて息を呑む。
公開当時の劇場内では上映が終了しても
その衝撃で誰も席から立たなかった
いや、立てなかった
ことを思い出しました。
過酷な状況下においても
ミュージカルという妄想の世界を
創り上げて日々を潤すセルマ。
これは僕のお気に入り↓↓↓
Cvalda - Bjorkカトリーヌ・ドヌーブも素晴らしかった!
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実の母親ではないけれど
この作品も外せません。
家庭とは無縁のマフィアのボスの
情婦だった主人公グロリア。
(ジーナ・ローランズ)
とある事件をきっかけに
突然、内なる母性が芽生え、
他人の子供を我が子のように
最後まで護り抜く力強い女性が
映画の世界にはいます。
そう、それは
ジョン・カサヴェテス監督の至上の傑作、
『グロリア』(1980)
煙草をくわえ、拳銃を握る
ジーナ・ローランズが
とにかくカッコイイ。
笑顔もイイ。
追手のマフィアの一味に拳銃をブッ放つ
この演出の凄みと言ったらもう
…↓↓↓
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だけれども
実の母親だからと言って
必ずしも実の息子を護るとは限らない。
その作品は、
巨匠マーティン・スコセッシ製作の傑作、
『グリフターズ/詐欺師たち』 (1990)
そのおとなしげな外見とは裏腹に、
実はケチでチンケな詐欺師ロイ
(ジョン・キューザック)
ロイの母親で競馬のノミ屋で働く
母親失格のリリー
(アンジェリカ・ヒューストン)
色仕掛けを得意とする詐欺師で
ロイの恋人マイラ
(アネット・ベニング)
この三人の
“グリフターズ(詐欺師たち)"
による生き残りを賭けた
騙しあいのゲームが今始まる…。
ワクワクするような
クールなオープニング↓↓↓
わが身のために母親リリーが選択した
その驚きの行動とは!
衝撃的ネタバレのため再生注意です!子を思わない親はいないといった
ワタクシのやわな固定概念を
ひっくり返された衝撃的作品です。
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この映画も実に素晴らしい。
スペインの異才
ペドロ・アルモドバル監督作品
『オール・アバウト・マイ・マザー』(1998)
自分のすべてだった17歳の息子を
突然の交通事故で失ってしまうマヌエラ。
いかにして彼女が自分を取り戻し、
旅先で出会う新しい息子に対して
母親として生きていくのかなど
女性の本質が描かれた傑作です。
個人的にはこの映画の
ペネロペ・クルスが
一番好きです。
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そしてこちは母親としてのベクトルが
全く違う方向に描かれている怪作、
『シリアル・ママ』(1994)
キャスリーン・ターナー主演の
ブラック・コメディ。
ママ、こえ~

もう、ヤバイのです。
完璧主義のママ自らが法の番人となって
ルールを守らない輩に
鉄槌を下すといった必殺仕事人的、
世界一狂ったママの活躍が描かれています。
でも、しっかりと風刺も描かれていて
思わず爆笑。
そして痛烈なのであります。
DVD化もしてないし、
レンタルも今や存在していないので
一部カルト映画ファンにとっては
伝説となっている作品です。
そういえばこの映画は
かつて通っていた大学の図書館の
LDライブラリになぜか所蔵されていたので
授業をサボって観賞しました…。タハ。
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そして最後にご紹介するのは
日本を代表するアニメ作品
『ヱヴァンゲリヲン』シリーズの
『DEATH (TRUE)² / Air /まごころを、君に』より
母親の子宮とも呼べる
エントリープラグの中で
弐号機の雛形である母親の存在に導かれ
絶望という名の死の淵から奮起するアスカ
アスカ:ずっと、ずっと一緒だったのね、ママ
古今東西問わず
”母強し”
なのである。
まだまだ母親が描かれた映画は
多数ありますので、
来年の母の日にでも
改めて特集させていただきますね。
