人生は
長すぎる砂漠
ときどき湧き上がる「もう、何もかもやめて楽になりたい」という願望。消えてしまいたいとか、どこか遠くへ行きたいとか、そういう気持ちもある。今はただ、息をしているだけで積み重なっていくこの重荷を、すべて下ろしてしまいたい。
時折、不謹慎だとは思いながらも「早くこの人生を卒業できたらいいのに」と本気で考えてしまう。学校なら何年か耐えれば卒業式が来て、どんなに嫌な場所からでも合法的に抜け出せる。
でも、人生にはそんな親切な区切りはない。自分で幕を引く勇気もなければ、そうするべきではないという理屈も頭では分かっている。自分の年齢を考えれば、平均寿命まではまだまだ遠い。
仕事をしている時間は、ただただ憂鬱だ。自分の心がどんどん摩耗していくのが分かる。じゃあ、家に帰れば心が休まるのかといえば、決してそんなことはない。むしろ、誰もいない静かな部屋に戻って一人になった瞬間、昼間よりもずっと深い憂鬱に覆われる。
スマホを眺めていても、虚しさが募るだけだ。仕事中は何かに追われている分だけ思考が紛れるけれどね。外にいても、家にいても、結局どこにも安らげる場所なんてないように思えてしまう。
結局のところ、私には何かを劇的に変えるエネルギーなんて残されていないのだ。だから明日も、仕方がなく、ただ目の前にある仕事をするのだろう。
生きるため、という大層な目的があるわけじゃない。ただ、その日のタスクを淡々とこなしている時間だけが、この終わりのない憂鬱から一時的に目を背けさせてくれる唯一の麻酔だからだ。