乾季が終わるから、だろうか。
タイのバンコクは雨の日が続く、くぐもった空は気が滅入る時間がなくもない。
この国に住んで8年、たった8年でも私の社会人人生の半分以上を占める。
流行が移り変わるおしゃれなカフェにも、初めましての出会いにも、すっかり興味をなくしてしまった。
その時を楽しめばいいのだろうけど、目移りする可愛さには魅力を感じなくて
そこにすら劣等感を抱いてしまうから、私はすべてのSNSを削除した。
誰かがいった、良すぎる居心地の良さは危険だと。
前に進みたいのに、私は立ち止ったままだった。
抜本的に変えるには、何をすればよいか。
タイ語もそこそこにしか勉強せず、タイ人ともつかずはなれずの関係性しか築けず
彼らの表面的な笑顔と適当さに私は適度な距離を感じている。いつまででも甘えられた。時々苦しい仕事に耐えさえすれば。
決してのめりこむな。
距離を縮めようとするな。
私は抱えることが苦手なのだ。深入りして傷つくなんてまっぴらごめん。
そんなわたしにこの国は深入りしないやさしさがある。だから居ついてしまうのかな。