「提灯に釣鐘」、ということわざがあります。
両者とも同じような形なのに、その重量がまったく異なるために、釣り合いがとれないことの例えに使われます。
見た目は同じようでも大きな差があることのたとえは他にもたくさんあります。
「月とすっぽん」、もその1つでしょう。
月は丸く、すっぽんも甲羅は丸いので、丸い点では一緒ですが、月は美しいものの代表なのに対して、すっぽんは顔がかわいくないことから、比較にならないほどの差があることの例えに使われます。
「提灯に釣鐘」は両者に特に優劣をつけているのではなさそうですが、「月とすっぽん」は、優劣をつけているようです。
しかし実際には、ここに持ち出され比較の対象にされたものには、それぞれ存在の意味があります。
提灯は夜道を照らすことができますが、釣鐘ではそれはできません。
すっぽんは食べて滋養をとることはできますが、月ではそれはできません。
つまり、基本的に全て物自体には優劣はないのだと思います。
人の場合も同じで、皆それぞれに、得意、不得意があるので、なにか特定の1点だけでの判定で優劣をつけるのはいかがなものでしょうか。