すでにいくつか記事を書いたように、このほど「大腸憩室炎」
という病気にかかり、1週間ほど入院した。
病気自体はありふれたもののようだが、何かの参考のために
様子をふりかえってみよう・・・

腹痛が始まったのは、前日(4月16日)の夜。
軽い痛みとともに倦怠感があった。「疲れかな?」と思い
早めに就寝。

 翌朝(17日)目が覚めたら、腹痛はおさまるどころか
強くなっていた。変だなと思いつつも、「安静にしていたら
治まるか」とベッドでじっとしていた。
ところが、時間経過とともに痛みは強くなるばかり。
それでも、「たかが腹痛で先生に相談するのもな~」と思い、
正午までベッドでゴロゴロするだけの愚かな私。

1時を過ぎると痛みで脂汗が出てくるほどになり、突き上げる
痛みで嘔吐した。さすがにただ事ではないと思い、最寄りの
クリニックにかかることに。この時点では痛みで歩けなくなって
いた。歩いて3分のクリニックに母親に付き添ってもらい
タクシーで行く。クリニックでは「腸閉塞かもしれない。うちでは
手に負えないから設備の整った病院でみてもらって」と言われる。

一度タクシーで自宅に戻り、「腸閉塞かもしれないから
設備の整った病院でみてもらうように言われた。」と、お世話に
なっているK病院に報告。この時には、痛みで、しゃべるのも
億劫になっていた。主治医のW先生が電話口に直接出て
くださり、「近所の病院へ行って、処置をしてもらいなさい。
その声だったら、一時間以上かけてこちらまで来るの、無理
でしょう?入院とか手術とかという話になったら受け取って
あげるから、まずは、近所の病院で症状を落ち着かせて
もらいなさい。」とおっしゃった。

今度は、徒歩10分ほどの所にある病院にかかることにした。
救急車をよぶかどうか迷ったが、救急車で知らない病院へ
搬送されても困るので、タクシーで目当ての病院に向かった。
病院に着いたら、痛みで座っていることもできない。
待合室の長椅子を探し、そこに横になった。受付書類は
母に全部書いてもらった。
しばらくすると、職員さんが来て、「待合室で横になられ
ても困るので処置室のベッドに寝てください」と案内された。
しばらくそこで横になり、唸りながら順番を待っていると、
先生のほうから診察に来てくださった。
先生がお腹を触診した時は、右側はどこを押されても
「うぁっ!痛い」と飛び上がる始末だった。
内科の先生と外科の先生と二人がかりで診察し、
内科の先生は「アッペ(虫垂炎)じゃないの?」
外科の先生は「いや、大腸のほうだ」と言い合っている。
私は、どっちでもいいから(?)この痛み、早く何とかしてぇ~
と思いつつ唸っていた。

それからCT、レントゲンを撮り、エコーでも診察していただき、
「腸閉塞ではなく、大腸憩室炎と思われる。入院して抗生剤を
点滴し炎症を抑える」という事で、そのまま入院と相成った。

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歩けない、座っていられない、脂汗が出るというほど強い
痛みなのに、抗生剤の点滴であっさりと3日ほどでおさまった。
37度7分(平熱が35.5度の私には結構な熱)あった熱も
4日で治まった。
「ふむ、症状が激烈な割に簡単な病気ね~」と思った。

だが・・・そう簡単でもないらしい。

同室の患者さん、その方は虫垂炎だったのだが、最初に
かかったクリニックで食あたりと誤診され、自宅で3日ほど
がまんしてしまったそうである。痛みに耐えきれなくなって
病院を受診した時は、虫垂が破裂し、膿が腹腔内に飛び
散り、腹膜炎を起こしていたとか・・・そのため、入院も
一か月に及んでしまったとか。

憩室炎も手当が遅れると、腸に穴が開いたり、出血したり
してややこしいことになるらしい。

・・・という訳で、みなさま、激しい腹痛の時は、「たかが
腹痛で」などとがまんせず、すぐに受診しましょう。
脂汗が出るような痛みは要注意です。
手当が早ければ、あっさりと回復します。

・・・それにしても、卵巣癌の既往歴のある患者、腸に
トラブルを起こす人が多いなぁ~