※マニアックなお酒のお話です。ご興味ない方はご遠慮下さい。
ずっとアップするのを忘れていました。
先日、恵比寿のイルボッコローネ で至福の時間を過ごした後のお話です…
向かったのは、私が若かりし頃、お酒の勉強に通っていた恵比寿駅近くの“ODIN(オーディン)”と言う知る人ぞ知るマニアックなBARです。
私はいつもの様にモルトを…
と思っていたのですが、何分このお店は日本には余りない物ばかりを取りそろえているので、うかつに頼むととんでもない会計になってしまいます。
そこで、お値段を聞きながら選んだのが、写真左の
“ダグラス・レイン・ラフロイグ16年”のカスク(58度)です。
しっかりとピートが利いていて、 きちんとオフィシャルのラフロイグに近いテイストです。
ゆっくりと時間をかけて、アエレーションしながら飲み進むと、香りをアルコールが包んでくれる様なブーケが漂います。
完熟の桃の様なほのかに甘い香りさえしてくるから不思議ですよね。
フィニッシュも長く、綺麗に抜けていく感じのモルトでした。
最近のボトラーズは、しっかりとした作りの物が増え始めてきたように思えます。
やはり、消費者の本物志向が浸透してきたのが要因の一つでしょうね。
そして、もう1本…
実はこちら(写真右)の方が今回の主題“オールド・ボトル”なんです。
銘柄は、なんてことないブレンデッド・スコッチ“マッキンレイ”のオフィシャル・ボトルです。
しかし、このボトル…1970年代のボトルなんです!
最近では中々お目にかかれない’70代の珍しいボトルです。
ウィスキー通の方ならご存知かと思いますが、’60~’70年代のボトリングはかなりの凝縮度で、全てに関して現在の物と比べたら、正に月とすっぽん位レベルが違います。
このマッキンレイも香りは複雑で、プラムや青リンゴの様な甘酸っぱいニュアンスがあり、それでいてフィニッシュには若干のスパイシーさも残す、キレのあるテイストでした。
グラスに残る香りも、相当長く続いていたのを記憶しています。
現在でも美味しいウィスキーは沢山あります。
古いボトルだからとありがたがっているのも無いとは言いません。
だけど、美味いものを飲みたい!!
と言う思いが、オールドボトルの存在をクローズアップするのだと思います。
種類に限らず、お酒って言うのはいつの時代も人を魅了してきたって事なんですね。
もう見かける事は少ないとは思いますが、オールドボトルを発見したら、取りあえず飲んでみて下さい。
きっと、私の気持ちが解かるハズ…
だと思いますよ('-^*)/