昨日、会場は九段下のイタリア文化会館。平日の18時半からの上映だからか、客層は9.5割が女性、というか中高年の女性でした。派手(でセンスの悪い)なプリントのノースリーブワンピースを着たおばさんが多かったのが、悪い意味でイタリアらしい感じでした。

 

今回観てきたのは、『バージン・スーサイズ』で映画監督デビューしたソフィア・コッポラが初めてオペラの演出を手がけたという舞台のライブ映像です。主役ヴィオレッタの衣装を手がけているのはヴァレンティノ・ガラヴァーニで、彼はソフィア・コッポラの映画『マリー・アントワネット』を観て演出をオファーしたそうです。ちなみに『マリー・アントワネット』は内容よりもふんだんに出てくるラデュレのマカロンのほうが印象的な映画です。

 

映画の感想ですが、よく言えばオーソドックス。悪く言えば凡庸。『椿姫』という素晴らしい素材に対し新しい解釈をもたらすようなものではありませんでした。特に、歌手陣が基本的に棒立ちなのが気になりました。映画監督が演出しているのに、歌手の演技が今ひとつなのが残念です。衣装や舞台美術は美しく、目の保養になりました。

 

『椿姫』は10月6日からTOHOシネマズ日本橋ほかで2週間限定上映されるそうです。『椿姫』はやはり名作ですし、内容を壊すような演出ではないので、無難に楽しめると思います。