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DTMで飯を食う。

ヒットメーカーのブログ。ギターやベース、DTM、DAW、打ち込みサウンド、レコーディング、ミックス、バンド、LogicやPro Toolsでのサウンドプロデュースなど、作曲、アレンジ、音楽ビジネスを行ってるおにーさんがまったり書くよ。

今年も上半期のCDセールスが発表されました。


■2012年上半期 オリコン シングルCD&DVDランキングベスト10
1位  真夏のSounds good! (AKB48)178.1万枚
2位  GIVE ME FIVE! (AKB48)143.4万枚
3位 ワイルドアットハート (嵐)64.5万枚
4位 Face Down (嵐)60.1万枚
5位 片想いFinally (SKE48)59.3万枚
6位 アイシテラブル! (SKE48)54.4万枚
7位 Your Eyes (嵐)47.8万枚
8位 ナギイチ (NMB48)43.3万枚
9位 純情U-19 (NMB48)37.6万枚
10位 We never give up! (Kis-My-Ft2)31.0万枚


■2012年上半期 オリコン アルバムCD&DVDランキングベスト10
1位 Mr.Children 2005-2010<macro> (Mr.Children)105.6万枚
2位 Mr.Children 2001-2005<micro> (Mr.Children)101.5万枚
3位 EXILE JAPAN/Solo (EXILE/EXILE ATSUSHI)75.1万枚
4位 NEWTRAL (いきものがかり)39.8万枚
5位 YUZU YOU[2006-2011] (ゆず)33.2万枚
6位 Kis-My-1st (Kis-My-Ft2)30.4万枚
7位 スーパーガール (KARA)28.3万枚
8位 ファンキーモンキーベイビーズ4 (FUNKY MONKEY BABYS)25.9万枚
9位 BUTTERFLY (L'Arc~en~Ciel)23.7万枚
10位 1969 (由紀さおり&ピンク・マルティーニ)21.4万枚



いやー、今年もAKBと嵐が強い!
これを見てしかめっ面をする音楽関係者も多いでしょうね。
シングルに関してはもはや独占!これはこれで、時代を反映してるし、逆に他が太刀打ち出来なかったということでしょう。

アルバムに関しては、さすがミスチル!このCDの売り上げがない時代に見事合計200万枚以上のセールスを記録!わたしもミスチルはすべて持ってますが、ベストもそれはそれでほしい!そう思わせるアーティストってほんとすごい。アルバムランキングをみれば、まだまだ日本も捨てたもんじゃないですね。

他にも、いきものがかり、ゆず、ラルクなど、しっかり音楽を売っているアーティストがいるので、ちょっと安心します。
ただ、20万枚そこらでTOP10入りですから、やはり寂しい感じはありますね。


今はCDの売れない時代。
まー、昔売れすぎた時代があったせいもあり、特に売れてない感は強く感じます。
ただ、着うたやダウンロードでの購入などがあるので、曲単位で言えば実質は売り上げ枚数の3倍くらいが人々が聞いた数なんでしょう。
売れない理由はいくつかあります。

違法ダウンロード
若者の音楽離れ
YouTubeやニコ動などの影響
不景気

他にもありますが、個人的には上記の理由よりも、もっと根本的な問題

良いアーティストがいない

に尽きると思います。
だって、ミスチル売れてるし。
そう、売れるアーティストは売れるんです。
業界は、売れるセオリーを守ります。
売れる企画、売れる戦略、宣伝
そして、売れる歌詞、売れる曲構成。
これで売れてきた事例があるためこれを遂行します。
しかし、あくまでアーティスト力、ようはアーティストが魅力的で新鮮、斬新かつ良い曲、または声。これがともなって始めて売れる戦略は生きます。
それが、DTMの飛躍的な進化で簡単に曲が出来、作品を作り上げれる時代になりました。
その結果、そこまでアーティスト力がなくても、平均値以上の作品が作れて、世に簡単に出せる時代になり、売れる戦略、宣伝、曲で攻めればそれなりに売り上げます。
そしたら、それを繰り返しリリースすれば、メチャクチャ良いアーティストを探し出し試行錯誤して最高の作品を出すより、ある程度のアーティストで売れなくなるまでリリースを繰り返したほうが、効率良く利益を出せるんですよ。

いやー、こわい!
これが、現状の音楽業界です。
2.3万枚以下のアーティストでアルバムを何枚も出してるケースは腐る程あります。
そりゃ、ミスチルやB'zみたいなアーティストが、なかなか出ない訳です。

そーやって、ランキングを見るとまた違う目線で見れて、なんとなく納得してしまうんじゃないでしょうか?