最近の舞は娘の言葉がいつも頭のどこかにひっかかって、どうもやる気が出ない。無償の愛を与える親だって人間なのだ。洗濯物を干そうと決めて、ソファーから立ちあがろうとして、もう一度テレビに目をやる。会見はいつの間にか終わっていて、そこには美しい海。どこ?と思っていたら、すべてを完璧にしなくていい。捨てることができるのも30女だから。まだまだやり直しがきくのよ。若いんだから。電車に乗れない!そうなったのは、就職説明会の当日。愛子は講師として読む予定の原稿をもう一度読み返した。営業で使う耳当たりのよい言葉が並べられている。それはどういう意味?コーヒー飲み友達?そんなのあるのだろうか?35歳のもみじと33歳になったばかりの木村くん。あの画がもう一度観たい。でも彼には・・・?彼にはもう一度会いたいような、もう忘れたいような不思議な気持ち。その日は金曜日。忘れられたのかと思うと、なんだか切なくて悲しくて、この1ヶ月間考えないようにしていた。彼のことは忘れたつもりだった。恋愛経験も、何人かはありそうだけど、全然すれていない。35になって、そんな人にめぐり会えたなんて、ラッキーだ。自分でもそう思う。神待ち出会いサイト
