学童最後のリーグ戦、開幕 | Let's Enjoy Baseball

学童最後のリーグ戦、開幕

 ボビーのサイトをチェックしたら、ロッテリアからボビーが企画したハンバーガーが期間限定で発売中という記事が出ていました。でも私、ハンバーグの上に焼いたパイナップルを乗せるのはダメなんです。というか、パイナップルを温めるということ自体に抵抗があるのです。だから、きっと食べません。すみません、自分でブログに掲載しておきながら。こんにちは、皆さんお元気でお過ごしでしょうか?

 さて、今日は所属地域の秋季リーグ戦開幕日。チーム・メイトは朝から開会式に出席し、そこからアップ場所まで移動してお昼過ぎまで身体を動かしていました。その間、Rioは模試を受けましたが、お昼前に帰ってきて第一声が「できなかった・・・・・・」。そりゃ、そうでしょうよ。普段の生活態度や野球に対する取り組み方があんなでは。世の中、そんなに甘くはありません。

 試験結果を気にしている間もなく、少し早めの朝食を摂らせて急いでアップ場所まで移動。家人は「試合前に試験のことを引きずらなければいいけど」と心配していましたが、そんな暇を与えないほど早めのテンポでアップさせていきます。でも、先週のポカのため、私はRioに一切アドバイスしません。当然、今日の試合でも私は彼の力にはなりません。厳しいようですが、今日の試合は自分の力で戦ってこい!

 その間に、今日の試合の投手候補4人が監督に呼ばれ「さて、誰を先発させようかな?」と言葉を投げかけましたが、4人とも黙ったままで誰一人として「オレがいく!」と言わないんです。その中に監督の息子(主将)もいるのに・・・・・・。

 今日の開幕戦の相手は、春のリーグ戦で「対戦」では勝ったものの、同率の「優勝決定戦」で負けたチーム(ついでに書けば、1週間後に行われた青少年健全育成大会の1回戦でも対戦し、大敗)。相手選手はRioのチーム・メイトの大半が通う小学校の子ですので、Rioのチームの主将や投手、主砲などは相手を過剰に意識してしまいます。しかも、相手の選手には悪ガキが多いので、試合に負けると「品の良い」我がチームの子は翌日の学校で相当バカにされる(イジメられる)らしいのです。Rioが今のチームに移籍してきてからの対戦成績も2勝5敗と大幅に負け越しています。この試合に勝つには、「アイツらを絶対に負かす!」という強い気持ちが何より必要です。しかし・・・・・・、4人の投手は誰一人として「オレが頭から行く!」と直訴しません。「そんなんで勝てるか!」と思った私は、キャッチ・ボールが終わったRioを呼び寄せ、投球練習を行っている4人の投手の横に立たせて「オマエもピッチングせい!」と投球練習をさせました。そして、私は4人に向かって「アンタら投げたくないのなら、Rioで行かせるからな!」と喧嘩を売りました。もちろん、Rioの先発はありえません。でも、Rioにはこの4人とは明らかに違う点を持っていました。それは、相手に絶対に負けない。やっつけてやるという強い思いでした。

 試合は3時くらいから開始でしたので、2時過ぎにアップ場所を離れて試合会場へ移動。会場に着くと監督から「今日はアイツ(昨日お話ししたセンターの子)がいないので、どうやってオーダー組もうか迷っている」と助言を求められたので、自分の考えを伝えました。すると、監督は「それ、マジ?」と驚いた様子。そこで、なぜそのようなオーダーを進言したのかを説明しました。監督は私の話しを聞いた後、「じゃぁ、今日はアンタの考えで行くよ!」と言ってオーダー票に名前を書きはじめました。その間に、私は2番から6番に打順が下がった子を呼んで「決して降格ではない」ことを伝え、最近6番あたりを打っている子には「この試合ではオマエにう~んと暴れてもらいたいから2番に入ってもらうぞ」と持ち上げ、チームで一番の嫌われ者の自己中の子には「オマエ、今日、3番。クリーン・アップね」と話し、「ちなみに、クリーン・アップってどういう意味?」と聞くと「ランナーを一掃すること」と想定の範囲外の答えが返ってきたので「それを試合で実行してこい!」と気合いを入れました。お当番で来ていたこの子のお父さんはやり取りを聞いていて驚いたようですが、「秋はお子さんが活躍しないと優勝できないですよ。だから、おうちでもあの子の尻を叩いて何とか野球に集中できるように持って行ってください」と話しました。最後に、主力投手の1人を呼んで、「今日はどうするんだよ?」と聞くと、「何が?」とトボケたこと言います。「オレにゴマカシは通用しないの、わかってるだろ? 自分の思いをちゃんと言え」と話すと「(先発で)投げたい」と返ってきたので、「そうだよな、いつまでもあの連中から逃げていたらオマエはダメになっちゃう。勝っても負けてもいいから、今日はオマエの持っている全てをぶつけてこい。オマエらしさで勝負してこい」と勇気づけ、監督に「アイツが投げるって言ってます」と伝え、今日のウチの先発が決まりました。

 試合は予定より30分近く遅れ、ウチのチームの先攻でプレイボールとなりました。Rioは5番キャッチャーです。初回、先頭の主将が塁に出て2番に入った子が走者を進め、3番に入った自己中の子のタイムリーで先制。Rioの第一打席は空振り三振でしたが、相手キャッチャーがショート・バウンドを逸らして振り逃げで1塁に生き、ディレード・スチールで2塁に進むと、内野ゴロで3塁へ進塁し、相手の守備の隙をついてホームへ駆け込んできました。ほう、今日はやるべきこと、やってるじゃん! 結局、初回は3点を奪えました。

 その裏、相手の先頭打者が四球で出ましたが、Rioが2塁盗塁を刺し(というか、ベースに入った主将の好捕でアウトになった)、相手の攻撃を3人で終わらせてきました。こうなると、ウチのチームの子はノリが良くなっていきます。2回には1点を、続く3回にも3点を追加して計7点。一方、守備では2回裏の4番打者が四球で出たのをRioがまたもや2塁で刺し(今度は良いスローイング)、この回も無得点。3回裏も3者凡退に片づけ、このままいけば勝利は間違いなさそう。でも、今日の選手のノリなら、4回に3点以上入れて相手をコールドで負かしたい。万が一、再び彼らと優勝決定戦を行うことがあった場合、徹底的に痛めつけておく方がいいですから。そんな思いが選手に伝わったのでしょうか。4回表には打者一巡で6点を取るビッグ・イニングとなりました。

 結局、試合は13対1で4回コールド勝ち。先発の子はノーヒット・ノーランこそ逃しましたが、普段学校で相手にナメられている鬱憤を晴らすナイス・ピッチングで存在感をアピールしました。Rioは3回の第2打席も空振り三振でしたが、初回同様の振り逃げで1塁に生き、捕手の1塁悪送球で2塁まで進塁し、7番打者の長打で生還。そして、4回の第3打席でようやくセンター前に抜けるタイムリーヒットを打ち、その後走者としてホームに生還しました。

 なお、今日の試合では3番に起用した自己中の子が3安打と大当たりするなど打線をいじくったことが結果につながり、監督に助言したことがプラスと出て私もホッとしました。そうそう、負傷のため試合を欠場したセンターの子が、チーム・メイトが圧勝する姿をベンチで見ていましたが、その顔には明らかに危機感が漂っていました。

 帰宅して夕食を摂る前に、Rioに「オイ、やったな」と握手を求め、2人でガッチリ握手し、そこで先週のポカを許しました。Rioは私に取り上げられた、受験予定校の中学野球部からプレゼントしていただいたベ-スボールTシャツを返してもらい、目には涙が。私に叱られたことよりも、このベ-スボールTシャツを取り上げられたことの方がショックだったようです。そして、もう二度とベ-スボールTシャツを取り上げられないように、勉強も野球も一生懸命頑張ると誓いを新たにして床に就きました。

{Rioの成績}

 打撃:

 第1打席 空振り三振 振り逃げ ディレード・スチール(2盗) 得点
 第2打席 空振り三振 振り逃げ 得点
 第3打席 二遊間を抜けるヒット 打点1 得点

 守備:

 2塁盗塁刺 2