監督、激怒! 私、激怒! | Let's Enjoy Baseball

監督、激怒! 私、激怒!

 昨日、運動会の観戦ポイントの場所取りに関して書きましたが、Rioのチームの監督さんは朝5時半に主将が通う小学校の門の前に並び、サードの子のお父さん(コーチ)は朝4時半に並び、1つ下の学年のBチームの主砲の子のお父さん(Bチーム・コーチ)は夜中2時半に並んでいたそうです。これはもう、異常としか言いようがありません

どうか絶対に真似しないでください。(^_^;;; こんにちは、皆さんお元気でお過ごしでしょうか?

 さて、今日はいよいよ居住地域の連盟主催の秋季大会3回戦。相手は、春のトーナメント&昨年の新人戦のチャンピオン・チームです。Rio達は全力&必死でぶつかって行かねば勝ち目はありません。もちろん、我々も暢気に構えていられません。彼らが何とかベストな状態で試合に臨めるようにアシストしなければ。ということで、私は朝4時に起きて、対戦相手のデータをメモ帳にまとめて整理しました。2人のピッチャーの投球フォームのリズム、牽制球の癖、キャッチャーのリードの癖、各打者に対する配球のポイント、バント(スクイズ)攻撃の癖、等々・・・・・・。

 「アンタ、学童野球でそんなことまで、必要ある?」とご指摘を受けそうですが、意外と小学生でもうろいろな癖というか特徴ってあるものなのです。実際、今年の春のリーグ戦では随分とデータに助けられましたし。
 
 そうこうしているうちに、長男が文化祭最終日の登校のため起きてきました。続いて30分後にRioが起きてくる予定に・・・・・・、
 
 あれれ、起きてこない!
 
 5分経っても、10分経っても、起きてきません。結局、慌てて飛び起きてきたのが、起床時刻を15分も過ぎてからでした。「オマエ、何時に起きるって約束だったっけ?」と私。「6時25分」とRio。「何分過ぎてるの?」という問いに、「15分・・・・・・」と言った時には、もう、私の平手が飛んでいました。家人がRioに「あんた、また目覚まし(携帯)が鳴らなかったの?」と聞いたところ、Rioは「鳴ったんだけど、止めてゴロゴロしている間に寝てしまった」と答えたそうです。それを聞いて私は「だからこの前も、テメェの金で目覚まし時計を買ってこいと言っただろうが! 第一、一週間に何度同じ事やりゃ気が済むんだよ!」と。もう、呆れるやら情けないやら。この段階で私は家人に「悪いけど朝食の支度、やって」と告げ。自分の身支度を始めました。
 
 こちらの支度が全て終わったのは、出発予定時刻の15分前。Rioも支度はほぼ完了しています。でも、ヤツは私に何も言ってこない。「お父さん、まだ出る前に時間があるので、頼むから、打合せして!」と言ってこないんです。ヤツが「どうせお父さんに言っても無駄だから」と諦めたのかどうかは知りません。でも、残念ながら我が息子はこの程度のオツムなのです。私は予定を切り上げて早々に家を出ました。
 
 監督が午前中、試合が行われるグラウンドの隣接グラウンドを確保してくれて、2時間半ほど練習時間が取れました。私はそれがウチのチームにとってプラスになると思っていたのですが、事実は逆でした。アップ、キャッチ・ボールをこなした後、内野を使ってボール回しまでは順調でした。特にボール回しでは、2人のちょっとしたミスが起きたものの、10周で1分20秒台半ばをマークでき、監督、コーチ陣とも「おっ、今日はいいねぇ」と選手をノセたつもりでした。ところが、この後の内野ノックでその流れが消えてしまいました。ショートを務める主将(監督の息子)がゴロを処理する際、顔を背けて捕球しているのです。最初、その理由が分からなかったのですが、しばらくしてから理由が分かってきました。グラウンドの状態が思ったよりも悪く、湿っているもののグラウンドが固くてノックされたボールが通常のバウンドで飛んでこないようなのです。それに対して主将がなかなかアジャストメントできない。いや、主将だけでなく、内野全員がそんな感じに見えました。私はすかさず、「今日はグラウンドが湿っていても状態は固いのでいつもと跳ね方が違うよ。速く飛んで来るよ」と言いました。でも、選手は直ぐに順応できません。そこで、アクシデント。先発予定の子がマウンドで投げる振りをしてピッチャー・ゴロを受けたその時、その子が考えていたよりもボールが高くバウンドしたため、グローブの出し方が反対(掬う捕り方)に出して捕球できず、ボールが右手を直撃。人差し指と中指をぶつけました。監督が「しまった!」という顔を見せましたが、時既に遅しです。大きく腫れあがることはありませんでしたが、先発に支障をきたす可能性もあります。
 
 とりあえずこの子は休ませ、休憩を挟んだ後、監督が相手チームのスクイズに対して研究したプレーの最終チェックを行いました。Rio以外の子は先週の日曜日に何度も練習したのですが、Rioは模試で練習をお休みしたので、みんなと連携させるのは初めてです。しかも、このプレーに関しては今朝の親子の打合せでRioにしっかり頭に叩き込んでもらう予定でしたが、寝坊して打合せを行わなかったので、Rioはこのグラウンドで監督から話しを聞いて即実行に移さねばなりませんでした。なお、私はここでピッチャーを務める4人の子を集め「先週のビデオを見るかぎりでは、相手のスクイズは3つとも全部ピッチャー前に転がっている。だから、スクイズだと分かったら前進してきてくれ。ホームインを阻止できなくても、1塁は殺せるから」と伝えました。
 
 20分ほどそのプレーの反復練習を行いましたが、Rioは大きなミスはないものの、詰めが甘い時が何度かあり、それについてはこちらも思わず指示をしてしまいました。最後は何とか格好がつきましたが、果たしてきちんと頭と身体で理解できているのかどうか不安です。私はここで前審(私たちの試合の1つ前の試合の塁審を務める必要あり)のためチームを離れましたので、この後チームがどう過ごしたのか知らないのですが、上空を見上げると今にも雨が落ちてきそうな雲行きで、何となく嫌な感じを抱きつつ、1塁塁審を務めました(実際、我々の試合は途中から雨となり、終盤はグラウンド状態がかなり悪化しました)。

 そして、いよいよ我々の試合です。相手チームが先攻で、Rioは5番捕手。気になるウチの先発は、指を痛めた子になりました。
 
 1回表、相手先頭打者は先発の子の遅いボールを完全に引っかけショート・ゴロ。ウチの監督コーチの誰もが「思惑通り」と思ったその瞬間、ショートを守る主将が1塁へ中途半端な送球をして1塁手が取り損ねボールがデット・ゾーンに入りランナー2塁。そこから先発の子のワイルド・ピッチや本日欠席のセカンドの子の穴を埋めている子(本来は第2投手)のライナー捕球ミスなどでランナーを貯められ得点を重ねられます。監督とコーチの話し合いで、今日はランナーを貯めて1イニングで大量点を取られないよう、多少点を許してもアウトを1つずつ取っていきましょうと申し合わせていましたが、思惑とは逆の展開です。しかも、午前の練習時に「相手のスクイズはピッチャー前に転がるから、スクイズだと分かったら前進してきてくれ。ホームインを阻止できなくても、1塁は殺せるから」と伝えたにもかかわらず、相手打者がスクイズをピッチャー前に転がしたのに、ピッチャーはマウンド上にいるのです。3塁ランナーを殺せないどころか、ピッチャーの反応が遅かったので1塁もセーフ。我々は「よし、思ったとおりだ!」とアウトを確実に1つ取れたと思っただけに、ショックは大きかったです。監督はここで早々に先発の子を諦め、セカンドの子にスイッチ。しかし、このイニングでいきなり6点を取られてしまいました。
 
 続く2回は2点取られ、3回は2アウトからスクイズしてきた打者の打球がやはりピッチャー前に転がり、「よし、これでこの回無得点で抑えられた」と思った瞬間、このピッチャーが1塁へ悪送球して3塁走者がホームイン。無駄な1点を献上です。このピッチャー、先々週の試合でもセカンドにいて1つは遠いところから1塁へトスして悪送球。もう一つはライナーを捕球し損ね慌てて1塁へ悪送球しているのです。昨年から何度見た光景か! 身体はデカいのに々気の弱い子なのはしかたないにしても、こんな短い距離をきちんと送球できない試合が続くと、正直言って頭にきます。
 
 しかし、今日はこの子を責められません。RioもRioで、監督から午前中に練習したスクイズ対策用のプレーのサインが出たのに、それを実行しないのです。監督か何度サインを出したのか確認していませんが、後で監督に聞いたところでは「やったのは2回だけ」とのこと。私は怒りよりも監督に申し訳ない気持ちでいっぱいでした。
 
 一方、我々の攻撃ですが、試合に先立ち選手に「先発の子は左足を後ろへ引いてから1・2・3・4・5のタイミングでボールが来るよ」とアドバイスし、実際選手もウォーミング・アップしている先発投手を見ながらタイミングを取ってみたら「本当だ!」と言っていたにもかかわらず、打席に入るとタイミングのことなど頭の中から完全に消えている状態。意識していたのは主将とRioとサードの子くらいでしょうか? それでは打てっこありません。最終回、相手は2番手ピッチャーに交代しましたが、この時改めて選手に「このピッチャーは左足を振りかぶってから123のタイミングでボールが来るよ」と伝えたのですが、やはり打席に入ると真っ白状態。意識していたのは主将とRioのみでした。これでは、いくらデータをまとめても意味がありません。残念ながら、我がチームはデータを活かせる状態ではないようです。
 
 結局、試合は2対9で相手の勝ち。我がチームはこのトーナメント3回戦(2試合目)で姿を消すこととなりました。
 
 試合終了後、監督の怒りは収まらず、選手に昼食を摂らせることもせず、試合後の練習もキャンセルし(もっとも、雨で練習できる状況ではありませんでした)、グラウンドを後にして朝の集合場所へ引き返しました。そして、今まで1度も見せたことのない罵声で選手を叱りました。それだけ聞いていると「何だコイツは」と思われたかもしれないけれど、実際、今日の選手は主将を除いて最低でした。もちろん、Rioもです。
 
 監督の車で自宅まで送っていただき、暫くすると家人が長男の文化祭のPTAの仕事から帰ってきました。今日の一部始終を報告していると、風呂から上がって荷物の整理をしていたRioが、弁当入れの手提げをキッチンの上にポンと置き、そのまま荷物の整理に戻りました。私はキッチンまで行くと、その手提げのチャックを開け中身を確認。すると、食べたバナナの皮が入っているし、食べられなかったオレンジのタッパーも入っています。これで私もキレました。「オマエ、自分で食べたバナナの皮もお母さんに捨てさせる気か!」と言ってビシャリと平手打ち。1日2度は久しぶりです。「オレンジだって、冷蔵庫へ入れるのが当然だろ! 何で疲れて帰ってきたお母さんにそこまでさせる? このオレンジ、オマエのお金で買ってきたものだろう?(あれ以来、家計費でオレンジは買わせていません。) 何で食べ物粗末にするんだ!」と続けました。
 
 まぁ、書いたらキリがないので最後にしますが、Rioは自宅に帰ってきてから1時間半後、木製バットに新聞紙を巻きました。今日は試合前に雨が降ってきたので、Rioは木製バットを使用せず私のバッグにしまったのですが、いくらしまったとはいえ、私のバッグだって雨に濡れたわけですから、帰宅して真っ先にバットの状態を確認して、キレで拭くなり新聞紙を巻くなりしなければならないのに、さっさと風呂に入ってしまったのです。
 
 所詮、我が家の息子はこんな程度ですので、将来も知れたところです。プロ野球戦になるのが夢? 当然、無理でしょう。私は今日、初めて彼に「オマエは絶対にプロ野球選手になれないよ!」と言い放ちました。
 
 なお、今日は良いことが1つもないかと思われましたが、本日行われた東京六大学野球秋季リーグ戦で、我が母校3季連続優勝を狙うチームと対戦し、サヨナラ勝ちして、対戦成績を1勝1敗の5分としたことだけが唯一嬉しいことでした。

{Rioの成績}

 打撃:
 
 第1打席 初球 ショート・ゴロ・エラー(1塁悪送球)
 第2打席 初球 三遊間を抜けるヒット(ショート・ダイビング・キャッチできず)
 
 守備:
 
 盗塁刺しはなかったものの、今までで一番良い2塁送球(3塁送球もまずまず)
 監督から出ていたスクイズ阻止プレーを2度しか実行せず(サインは何度も出た)