ヘッド・コーチのカミナリ、私のカミナリ | Let's Enjoy Baseball

ヘッド・コーチのカミナリ、私のカミナリ

 更新されたボビーのブログを読んで、今シーズンの千葉ロッテマリーンズがプレーオフに出場できなかった原因が何となく理解できた気がしました。やはりWBCは出場した選手だけでなく、多くのプロ野球選手に様々な影響を及ぼしたのですね。こんにちは、皆さんお元気でお過ごしでしょうか?
 
 さて、今日はいよいよ、日曜日に私がRioを怒鳴り飛ばしたお話しを。(^_^;;;
 
 ライバルとの試合が終わって球場の横でミーティングを行い、我々は5年生チーム(Bチーム)と4年生チーム(Cチーム)が練習を行っている球場へ車で移動しました。
 
 到着して荷物を下ろしている時から雨がポツポツ降ってきましたが、練習はそのままスタートし、アップとキャッチ・ボール、ボール回し(あまりに好タイムが出るのでおかしいと思ったら、何と塁間が下級生の距離のままでした)を行った後、5年生チームと合同で攻守交代のゲーム・ノックを5イニング行いました(攻撃側はノッカーが打球を打った直後、打者走者で1塁へ走り、塁に生きればそのまま残る)。
 
 我がチームは明日の試合(相手は、これもまたRioの通っている小学校の別のチームで、ウチの隣の町会のチーム)の先発をキャプテン(監督の息子)に任せる予定でおり、通常、その時に守るサードとショートをこのゲーム・ノックで入れ替えてみてどのような守備になるかをチェックしてみましたが、どうもしっくりきませんでした。また、ウチのチームが守備に就いている時、外野陣と内野の「会話」が殆ど無く、2塁塁審を務めていたヘッド・コートからしきりに注意が飛びました。いつものことなのですが、外野陣は野球以外の時は大きな声を出して騒ぐくせに、いざ野球になると蚊が鳴くような声しか出しません。自分がボールを捕って、内野の誰に投げるのか、いつまでたっても明確な意志を示しません。今日はヘッド・コーチの注意の声が普段よりも幾分大きくなった気がしました。
 
 また、攻守交代でウチのチームの子が打者走者になった時、これも毎度ながら「常に、隙あらば先の塁を狙う」とか「状況を判断しながら走塁する」という意識が殆どなく、これに対してもヘッド・コーチからさかんに注意が飛びました。2アウトで2塁にウチのファーストの子が走者に残っていたのですが、ノッカーの内野ゴロ(ファースト・アウト)で3塁をオーバー・ランまではしたのですが、本塁へ全力疾走しませんでした。この時、私は3塁塁審を務めていましたが、すかさずヘッド・コーチから「XX(2塁走者の子)は今、最後まで走っていましたか?」と聞かれたので、「3塁オーバーランで止まりました」と答えましたが、その時のヘッド・コーチの表情から「あっ、これは雷が落ちる」と感じました。
 
 ゲーム・ノック中、雨が突然強く降りだし、時間も午後5時を過ぎようとしたので、球場職員からそろそろ終わりにするようにと指示が出て、ここで練習を終えました。監督とコーチの何人かが駐車場へ車を取りに出かけている間、Rio達は帰り支度を整えて待つのが通常です。この短い時間(10分弱)を利用して、私はRioにアフター・プラクティス・ミール水みたいにゴクゴク飲める、次世代プロテインおにぎり、バナナ、オレンジ、チューブ状のエネルギー補給ゼリー)を素早く捕球するように言ってあるのですが、今日はチーム・メイトと喋っていて、自ら動きません。しかたないので、こちらがプロテインを飲めと指示し、続いておにぎりを捕球せよと言ったのですが、おにぎりが監督の車の中のクーラー・ボックスに入れたままだと言うので、バナナとオレンジを素早く食べろと指示しました。ところが、Rioはチーム・メイトと喋ってばかりで、バナナを食べるのにかなりの時間がかかってしまいました。結局、車が到着するまでの間にオレンジに手をつけることができず、相変わらずチーム・メイトとヘラヘラしているので、とうとう私もキレました。Rioを呼びつけ、「オマエ、いい加減にしろよ!」と平手でビシャリ。周りの雰囲気が一瞬で変わりました。
 
 私たちはみんなより2駅離れた場所へ帰りますから、帰宅するのがどんなに早くても6時半過ぎになります。その間にエネルギー補給を怠ると、翌日に疲れが残ることはRioにあれほど厳しく話したのに、先月初旬と同じようにチーム・メイトを喋ってばかり。しかも、明日は7時15分に集合で10時試合開始です。起床は5時過ぎ。体調管理を万全にしないと辛くなるのはRio本人なのに。
 
 監督達が戻ってきて、解散場所まで移動し、最後に監督、コーチから一言ずつありましたが、そこでヘッド・コーチが「試合後の練習で一生懸命やったと思う子は手を挙げて」と言うと、ほぼ全員が手を挙げました。するとヘッド・コーチは、「明日の試合、キミ達は勝てないよ。勝てるとしたら、それは相手が自滅した場合のみだ。あんな練習態度で試合に勝てるわけがない。私は明日、仕事で試合には行けないけれど、相手が崩れるんじゃなくて、自分たちで勝ちを取って来なさい!」とビシャリ。珍しく監督がビックリしていました。ヘッド・コーチの直ぐ後に、私がフォロー。「試合後の練習で、試合に負けて悔しいとか、ミスをして悔しいとか、あれができなかったから今度は絶対にやってやろうとか、そういう強い気持ちで練習していた子は、私の目には誰も映らなかった。それより、殆どの子が白い歯を見せて練習している。それで、明日の試合に勝てるのか? 確かに、明日の対戦チームは、Rioとコーチ(私)が良く知っているチームだし、キミ達の方が遙かに上だとも話した。でも、キミ達に話した私が間違いだったかな? 正直、私も、ヘッド・コーチと同じように、明日の試合は怖い。キミたち、あまりに油断しすぎていないか?」と話しました。
 
 解散後、私はRioに傘を放り投げ「さっさと帰れ!」と一括。Rioを1人で帰しました。途中、家人にRioを1人で帰した旨、電話で連絡。家人も「また何かやらかしたな」と直ぐに判ったようです。
 
 私が帰宅すると、Rioは先に入浴中でしたので、彼の試合用帽子を風呂場に持て行き、「自分で洗え!」と。続いて、「今日はお母さんに洗濯はさせない。ユニフォームも自分で洗濯しろ! 自分がどれだけ家族や大勢の人に支えてもらっているかわからんヤツには、今後家族は協力はしない。オレンジだってバナナだって、プロテインだってゼリー・チューブだっておにぎりだって、みんなオレ達がオマエの疲れが残らないようにと用意しているのに、当のオマエがそのことを全く意識しないんだったら、もう用意しない。先月あれほど言ったのに、1月経てばもう関係なしか?」と怒鳴り飛ばしました。
 
 結局、Rioは試合に持参して残したおにぎりと冷蔵庫にあった残り物で夕飯を済ませる羽目となり、球場で食べなかったオレンジやプロテイン、牛乳やアミノ酸タブレットも摂らせませんでした(現在でも、必要最低限の食べ物は与えていますが、身体が丈夫になるとか、疲れが取れるものとかいったプラス・アルファの物は一切与えていません! 当然、私はRioの朝食の支度を放棄しています)。そして食後、自分で洗濯板と石鹸でユニフォームを洗いましたが、思ったように汚れが落ちず、半ベソかいていたようです。
 
 ライバルとの試合で「心、ここに非ず」だったことは、ある意味、仕方のないことだと思っています(私だって、おかしくなったんですから)。でも、試合が終わったら、もう次の試合に向けて自分をベストな状態に持って行こうとすることは当然のことです。そのために、こちらはあらゆることを用意しているのです。そう、全てはRioがベストな状態で試合に臨めるように。それが判らんヤツには、特別なことは不要です。「自分のことは、自分でしろ」です。