エスパー魔美 (5) (小学館コロコロ文庫)/藤子・F・不二雄

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「どこでもドア」の話題の後は、藤子F氏つながりで、
ということでw

…よく知られたUWシーンですが、
ある人助けのために、マミがダム湖への潜水を繰り返して、
湖底の廃村の情景を記憶して、対象者に「イメージを
注入する」といったことをやりますw
「すごい水圧!!…頭がキーンとなって…こまくがやぶれそう」
ってやつですねw

アニメ版では、放映時期の関係からか冬に、焚き火に
当たりながら潜ってましたねwって無茶なw

原作の「生きがい」というタイトル、
なにがどう「生きがい」なのか初めはよく分かりませんがw、
この話は帰還兵がテーマとなっています。
原作の連載時期が70年代終盤なので、
たぶん小野田元少尉の帰還(74年)なども、著者の念頭に
あったでしょう。
…まあ、多分に個人的な興味なのですが、
「組織的に」一人で大東亜戦争を継続していた
小野田氏は、残留兵としての密林での数十年間が
結果的には徒労であったことをどのように認め、
残された生涯をどのように生きていくかを
どうやって模索したのか、といったことには関心が
あったりしますw
「~すべきであった」という過去への悔恨が、
「これから~する」という、前向きの姿勢に転換する
時点。その意識変革には、学ぶところが多いようなw

…まあ、この辺りの扱いは、同じ戦争話でも
「ドラえもん」の「象とおじさん」などと
比べると比較的あっさりしていますがw
戦時中の動物疎開は、当時児童であった藤子F氏には
生々しい現実であったものの、帰還日本兵の話題は
実は隔絶された社会面記事に過ぎなかった、
ということかしらw