月光条例 1 (少年サンデーコミックス)/藤田 和日郎

¥420
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藤田節の爽快感を味わえればと思い購入。
(とりあえず5巻まで)

その期待は裏切られなかったですが、
うーん、あまり物語展開そのものには
起伏がない印象が多いので
「藤田氏の両腕で羽交いにされて
その体臭を嗅いでいたい」という方には
是非お勧めかも(これ、別に
悪口ではありません。)
「うしおととら」開始から20年ほど経過した
わけですが、語り口は当初とあまり変わらない。。。
変わっているのは氏の自画像の髪の量くらい
かな?w 詳述するのはアレかもですが、
漫画家というのはよい職業ですね。

「エンゲキブ」(といっても、部活動してるのは
第一話の冒頭だけですがw)のような
「話の中枢まで関わる」形のヒロインは
個人的には好みですw
(対照されるべきは、例えば「コナン」の
蘭ちゃんかな?w)

童話。。。といっても、
グリムのような「蒐集型」の童話と、
アンデルセンのような「創作型」の童話とでは
全く異なりますよね。

前者は(「赤いくつ」のように)
「いったい何が教訓なのか?」という疑問、
後者は(「幸せの王子」のように)
「ドラマ性を煽りすぎてるのでは?」という
違和感を時として生じさせてしまう訳ですが
(少なくとも幼少期の私はそう感じてました)、
この童話の2類型の違いを大人になってから
認識して、はじめてこの疑問/違和感が解消した
という経緯があります。
(「2類型」というのはちょっと
単純化しすぎてますね。すみません(汗)

ちなみに、「ブレーメンの音楽隊」など
(これも「月光条例」中「月打」されて
モンスター化するわけですがw)、なぜ最後まで
ブレーメンに行かないのに「ブレーメン」の名を
冠するのか?とか、「7匹の子ヤギ」と
「赤ずきん」(これも作中に登場)はなぜ
話が似ているのか?など、結構面白いトピックは
ありそうな。

…なので、この項、場合によってはちょっと続くかも。