先日治安の悪いことで有名なデトロイトの話をここに書いたのだが、何かの因果か、仕事で来月実際に行くことになってしまった。
デトロイト空港は乗り継ぎで何回か利用したことはあるけれど、市内はむろん行ったことはない。どんな所だろうか。ウィキペディア にはなかなかゴキゲンな説明が付されているが。
事前の情報収集ということで、知人のHさんに聞いてみることにした。
…以下はそのやりとり。
「お前、あんな所行くの?」
「そーなんですよ。」
「気いつけたほうがいいよ。
あそこはリアル北斗の拳だから。」
リアル北斗の拳って…。
何だよそれ。
GM本社 の最上階にはカイオウがいるとでも言うのだろうか。
Hさん、元気の出るコメントをありがとうございました。
しかし、いくら治安が悪いといってもこんなスーパーファイトが
日夜路上で繰り広げられている訳でもないだろう。
1人の人間の先入観に頼るのは無意味だ。
市内がロボコップの配備が必要になるほど危険といっても、実際のところ映画そのものが1987年の制作だ。
1987年はブラックマンデー があった年だし、特にデトロイトに代表される自動車業界など、アメリカ実体経済の退潮も著しかった。
それから20年。その間にクリントン時代の経済大拡張もあったのだし、案外デトロイトも今頃は景気が上向いて、治安も大分良くなっているのではないだろうか。
統計資料を見てみよう。Morgan Quitno社 の「アメリカの危険な都市ランキング(2007年版)」だ。
…
……
ん??
全米1位 キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!
まあベストテンには入ると思ったのだが、そこにあった数字は予想外の「全米1位」。
何ということだろう。1位。授賞式ではウッピーにトロフィーを貰ったりするのだろうか。
コワイヨゥワァァァァン!!!ヽ(`Д′)ノ
…し、しかしここで取り乱してはならない。数字に表れない、その町の良さといったものもあるはずだ。
幸いにも、現在は検索エンジンの画像検索機能というものがある。
地元の方々が取った、街の風景。これが一番信頼できる。
…
……
(Copyright (c) The Fabulous Ruins of Detroit)
ひーーーー!!!(泣
何だか、調べれば調べるほど深みにはまっていくようだ。
しかし大人としてまたビジネスマンとして、「こわいから行かない」などという言い訳は許されない。
これがビジネスマンとしての矜持というものだ。
…早くも存亡の危機を迎えてしまった「クリーブランドサークル」。
こんなことは言いたくない。
しかし、もし、来月頃に更新が途絶えることがあったら、異国の地であえない最期を遂げた哀れな男に、ひとときで良いので思いを馳せていただきたい。
アリーヴェ・デルチ(さよならだ)
(ってかまた作品が違う)





