山口県の川棚温泉に瓦蕎麦という名物料理がある。
瓦蕎麦とは熱した瓦の上に茶そばと具を乗せた料理のこと。
僕は学生の頃に2,3度食べたことがあり、
これがめっぽう美味しかった、と記憶している。
旅行前、門司港では瓦蕎麦を食べようと考えていた。
山口県の名物ではあるが、門司港にも店が出ていることを知っていたから。
しかし、門司港のガイドブックを見てみても、どこにも店が載ってない。
その代わりに門司港イチ押し!とされてたのは焼きカレー。
門司港の焼きカレーはご飯にカレーをかけ、
その上に玉子とチーズをのせて焼いたものだそう。
まぁ、美味そうじゃないですか。
で、いろん焼きカレーを調べていると
一番人気があるのがその名も「スーパー焼きカレー」。
仲間にこのページを見せたところ、一同苦笑い。
とりあえず、「スーパー」ってつけてるところが安易過ぎる。
しかし、上戸彩が「地球が滅亡する時に一番最後に食べたいものは?」と聞かれた時に この「スーパー焼きカレー」を挙げていた、とも書いてある。
これは、ひょっとするとひょっとするのかもしれん。
というわけで、焼きカレーの店へ。
店に入り、スーパー焼きカレーを注文して待っている間、
棚に置いてある雑誌LEONが目に入った。
その表紙を見てびっくり。
「この冬、モテるマフラーの巻き方はこれだ!」「モテるちょい「不良」オヤジの作り方」 「これがモテるオヤジの極上アウター」など、「モテる」のオンパレード。
さらに毎号必ず書いてあるキャッチコピーは「必要なのは、お金じゃなくてセンスです!」
ところが、雑誌の中身を見てみると10万や20万するバッグや小物がずらり。
看板に偽りありだ!と、ビール飲みながら盛り上がっていると注文したものが出てきた。
カレーの上からチーズと玉子がかかっており、見た目はグラタンのよう。
ちょっと熱そうだな、と恐る恐る口に入れると・・・、美味いっ。想像以上に美味い。
寒さで芯まで冷えた身体に熱々のカレーが染み渡る。
食べる前には「所詮カレーだろ」と少しバカにしていたきょうへい氏も
「おっ、ウマイ!」と絶賛。B級とはいえ侮れず。
そもそもB級グルメとは庶民的な材料を工夫して作られるもの。
これをセンスよく工夫することにより、名物となるB級グルメが誕生するのだ。
高価なものばっかり身につけている雑誌LEONも見習え!とりあえず、
リーズナブルなユニクロとか無印とかで上下揃えろ!
それをセンスよく着こなしてこそ、のモテるオヤジだろ。
名古屋行きの新幹線が小倉を出るのは午後6時。
僕らは5時前に門司港から小倉へ戻って来た。
少し早めに戻って来たのはお土産を選ぶ時間が必要だったから。
小倉という街は観光都市ではないので、
お土産とか名産品とか特にないんじゃないかな、と危惧してたけど
駅前のデパ地下にちゃーんと小倉の物産が置いてあったんで一安心。
お土産コーナーで、あれはどうだ、これもいいな、などと
買い物を楽しむみんな。
その様子を後ろから見ながら、7年間過ごした小倉の街に少しは
恩返しが出来たかな、なんて想いにふけってました。
お買い上げありがとう。小倉を代表してお礼を言うぜ!
帰りの新幹線では旅行の終わりを惜しむかのように最後の乾杯。
強行日程にさすがに疲れたのか、大半はぐっすり眠りながら
名古屋へと新幹線は走ったのでした。
或る「小倉(周辺)旅日記」 了