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久々の話シリーズです。
おおむね実話に基づいていますが多少再構成しています。
今日はフォトショップで建造物のゆがみを補正します・・・
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「いかん、レンズが故障した、光軸が曲がってしまっているかもしれん・・・」


ぃよぉ~、久しぶりだねぇ。
このコーナーは意外と人気があるのでちょくちょく登場してイイよ。w

で、今日はレンズの故障?
どれどれ・・・?光軸なんて難しい言葉も覚えてるんだね。

・・・

んー、見た感じそんなに変じゃないけどなぁ・・・


「つーか、まづはこの写真をミロ、建物が激しく倒れてきておる」

イメージ 1


うはっ、こりゃまた派手に曲がってるね。
しかし・・・うーん、、、これは故障ぢゃないな。

撮影するとき、カメラを上のほうに向けて撮ったんぢゃない?

このような歪(ひずみ)は広角レンズを使い、建物のように水平・垂直がしっかりした被写体を撮影するとき、不用意にカメラを傾けると猛烈に目立つ。

とりあえず三脚と水準器を使ってアングルを正しく取ればここまで傾くことはないよ。


「いわゆる歪曲収差、ディストーション???」


ぉぃぉぃ、歪曲収差なんて言葉知ってるなんてゴイスー(凄い)だな。
でも、ココで問題になっているのは歪曲収差とは別な問題だよ。
ベテランの人でもゴチャゴチャになっている人もかなり多い。

歪曲収差は真っ直ぐなものを真っ直ぐな角度で撮影しても曲がって写ってしまうレンズ個々の性能限度。

で、今回の歪はフィルム(撮像)面と被写体の平行性で発生する問題だから、たとえ無収差レンズであっても曲がるものは曲がるゾ。w
要は撮り方次第というところであるな。

とりあえず今日は小難しい話はおいといて、曲がって撮れた絵を画像処理で補正してしまうことにチャレンジしてみようか。

使用する画像処理ソフトは定番のフォトショップエレメンツ7。
多少のバージョン違いでもだいたい同じに使えるはずです。


【処理概要】
フォトショップエレメンツに画像を読み込んで背景レイヤーをコピーする。
コピーしたレイヤーを遠近法コマンドで画像上部を左右に引き伸ばして傾きを補正。
引き続き自由変形コマンドで上下の寸詰まりを補正。
レイヤーを統合し、名前をつけて保存して終了。

レイヤー化する理由は、遠近法コマンドが背景に対してダイレクトに適用できない為。
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【詳細手順】
1.画像の読み込み
(このくらい説明要らんぢゃろ

2.背景レイヤーのコピー
メニューから[レイヤー]-[レイヤーの複製]と辿って、新しいレイヤーに適当な名前をつける。
レイヤーウィンドウで今作成したレイヤーが選択されていることを確認。

3.遠近法コマンド
メニューから[イメージ]-[変形]-[遠近法]と辿って、画像右上端のハンドルをつかんで右側へぐぃ~っと引き伸ばします。建物が真っ直ぐに近くなるところまで引っ張ったら離しますが、何事もやり過ぎるとおかしくなるので、多少の曲がりが残存してても気にしない程度に、おおらかな気持ちでやってください。

イメージ 2



4.自由変形コマンド
メニューから[イメージ]-[変形]-[自由変形]と辿って、画像上部中央のハンドルをつかんで上方向へ向かってぐぃ~っと引っ張り上げます。寸詰まりが解消されるまで引っ張りますが、遠近法と同じでやり過ぎないように・・・

イメージ 3

○×の○を押して決定。


5.レイヤーの統合
メニューから[レイヤー]-[画像の統合]を実行。
これで一枚レイヤーの普通の絵になりますので、名前をつけて保存したら終了。

イメージ 4


若干の違和感が残っているかもしれないですが基本的にはこんなもん。
慣れてきたらこれを土台として更に補正してもいいでしょう。


「とりあえずレンズは修理したほうがイイってこと?」

ズルッ、話を聞け~っ!


つづく・・・