久々の機材シリーズですが、今回はデジタル機材ではないですよ。
--
サクラが風景撮影のメインで使用しているシノゴ大判カメラです。

イメージ 1

(モデル タチハラ写真機製作所 フィルスタンド45)

デジタルから写真を始めた人には意外と珍しいのではないでしょうか。
この機材を使って撮影していると必ずといっていいほど声を掛けられ、あれこれと質問されます。

大判といっても普通にカメラバッグに収まる程度です。

イメージ 2

収納時は折りたたんで小さくできるので遠征でも苦になりません。
また、ベースが北海道産の何百年か物の朱里桜を使用しているため、軽くて丈夫な上、独特の風合いも持ち合わせています。

撮影には自動化された部分が一切ないため、慣れていないとまず扱えません。
また、三脚が必須だったり、露出やピントを合わせる操作に時間がかかるため機動性はないですが、ポートレート撮影も動きの軽いものであれば可能です。
しかし、どちらかというと、のんびり景色でも眺めながら風景写真でも撮っているのがいいのかも知れません・・・

レンズは大判用のものであればメーカーに関係なくほぼ使用できます。
(細かく言うと多少の制限はまぁある)

イメージ 3


イメージ 4

(モデル ニッコール W210mm/F5.6)

一眼レフでいうところのマウントが只の金属板になっていますから、これをカメラの規格に合わせればいいだけです。リンホフ社の規格になっているものが多いですが、それ以外のものもあります。

掲載したレンズはニコンの210mmのレンズです。210mmというとかなり望遠なイメージがありますが、大判ではフィルムサイズが大きいため、これでだいたい標準レンズよりちょっと長い程度です。
(180mm前後でライカ判換算50mmくらいではないでしょうか)

被写体にあわせてレンズを交換して使いますが、210mmのほかに90mm、125mm、135mm、180mmなどをよく使っています(メーカーはまちまち)。望遠、超望遠は一眼レフに任せておいて・・・

撮影結果の良し悪しはすべてカメラマンの責任ですから、そういうところもまた面白いというものです。