メインとなる被写体の露出はそのままで背景の明るさをだけを調整するといった、画面内の部分的な調整はSILKYPIXのような現像ソフトでは無理で、そのような場面ではPhotoshopを代表とする画像処理ソフトでエリア選択などを行ってやらなければならいと思われている節があります。
実はSILKYPIXでも或る程度エリア選択的な調整が出来るのですが、どうもいろいろな人の話を聞いてみるとその機能の使い方をご存じない方が多そうな感じがします。
そこで今日はSILKYPIXを使って部分的な明るさの変更をして見ます。
素材の絵では、メイン被写体の露出は撮影時に完璧に決めたつもりだったのですが、背景が思いのほか明るくなってしまったので多少落ち着いた感じにしたいという場面です。

SILKYPIXに画像を読み込んだら、画面左下にある「ファインカラーコントローラー」というちいちゃなボタンを見つけて押します。(1)
これでファインカラーコントローラーの設定画面が現れます。
これでファインカラーコントローラーの設定画面が現れます。
背景は緑色なので、カラー表から緑色のブロックを選択します。(2)
(背景にカーソルを持っていくとどのブロックを選択すればいいかカラー表に示されます)
(背景にカーソルを持っていくとどのブロックを選択すればいいかカラー表に示されます)
三つあるスライダーの一番下にある明度を左にぐぃーっと引っ張っておしまい。(3)
これでグリーンだけが暗くなります。画面の左側に写っている葉の色などはかなり落ち着いた感じになりました。
これでグリーンだけが暗くなります。画面の左側に写っている葉の色などはかなり落ち着いた感じになりました。
で、今回はわかりやすいように調整量を大きくしてみましたが、あまり大きくやりすぎるとメイン被写体の顔や衣装も若干引っ張られてきますので、ほどほど適当なところを見つけて調整すると良いでしょう。
もちろん通常の露出補正やトーンカーブ、ホワイトバランスの設定などと組み合わせて調整可能です。
もちろん通常の露出補正やトーンカーブ、ホワイトバランスの設定などと組み合わせて調整可能です。
変更前

変更後


変更後

(モデル かりな@babaroa沖縄撮影会)