東京都文京区の小石川後楽園という都立庭園に作られている人工の滝です。←東京ドームの隣りです。
そういう場所にあるものなので落差も水量も大した事はないのですが、通り掛かった人は足を留めコンパクトカメラなどで撮影していきます。
ネイチャーフォトでは人工物はあまり撮らないのですが、この程度の滝でも撮影の練習にはなります。
最初は観光や散歩で来ている人達と同じようなポジションから何枚か撮ってみたのですが、予想通りあまり面白い絵にはなりませんでした。
で、滝の前にモミジの枝が掛かっているのですが、これを外すべきなんだか入れたほうがいいんだか、よくわからないような、曖昧というか、猛烈に中途半端な位置にあり、コレを攻略することがポイントになりそうだと思いました。
ココでは一時間ほど絵柄の追い込みを行ないました。

水が落ちる部分がまっ平らでしたので、そこに軽くモミジの枝を前ボケで落とし込んでやり、多少でも人工感を緩和する作戦にしました。
(↑結局それは失敗、そんな甘っちょろいもんぢゃ人工感丸出しのまんま変わりませんでした)
モミジがちゃんとボケるように標準ズームのテレ端で開放絞りです。また、カメラをできるだけモミジの枝に近づける為に、三脚の脚を一本短くたたんで、前方にある一段高い石の上に載せてバランスをとっています。←ちょっと場面がわかりづらいですか・・・
ポイントはモミジのボケ量はモミジとわかる程度で、なるべくなら緑の透明感が残るような感じになればまずまず思い通りです。ボケ量が足りなくて半端に結像するのは結構見苦しいですが、普通に撮るとそうなりそうでした。w
それと、モミジの枝がちょうど滝の放水部に掛かるようにするアングルはかなり高いポジションです。
三脚のエレベータを目一杯上げていて、ファインダーには背伸びをしないと目が届かないくらいの位置になってしまいました。
三脚のエレベータを目一杯上げていて、ファインダーには背伸びをしないと目が届かないくらいの位置になってしまいました。
通常、三脚のエレベータを上げると猛烈にぶれやすくなる為、よっぽどのことがない限り一番下げた状態で使うのが好ましいのですが、このように構図的な狙いがある場合は別です。
先日紹介したカメラバッグを重石にするウェイトフックも使用してぶれないように慎重にレリーズ。
予備で同じ絵柄を何枚か撮っています。
予備で同じ絵柄を何枚か撮っています。
ちなみにレリーズケーブルはアトリエを出発する直前まで持っていくつもりでいたのですが、出る直前に忘れてきてしまいました。w ←こういうことはよくあります。
なお、掲載した作例はデジタルカメラで撮影したものですが、フィルムでも同じ絵柄を狙っています。
フィルムのほうではレンズを広角と標準、フィルタのほうはPLの有無、色温度変換フィルタの有無で、それぞれの組み合わせで撮っています。それだけで8枚ですね。
フィルムのほうではレンズを広角と標準、フィルタのほうはPLの有無、色温度変換フィルタの有無で、それぞれの組み合わせで撮っています。それだけで8枚ですね。
フィルムカメラをメインで撮るとしても、先にデジタルカメラで絵柄の追い込みを行なっておくと無駄がないというか、まぁこういうものは無駄と思ってはいけないんでしょうが・・・
そんなことで、モミジの配置とボケ量ばかり気になっていた為、滝そのものは真正面からの立体感の薄い絵になってしまいました。
本日の練習おわり。