前編:ニコンD3発売前試用レポ(β機)
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ニコン様渾身の力作、D3の触診をしてきました。
まづは先日D300のセミナーで好印象だった銀座のニコンプラザ(以下ニコプラ)におぢゃまして触らせていただきましたが「D3に関しては外装の撮影もご遠慮ください」と、いつもよりガードが固くなってました(D3のおさわりと仕様説明等は普通にしてもらえます)。
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ニコン様渾身の力作、D3の触診をしてきました。
まづは先日D300のセミナーで好印象だった銀座のニコンプラザ(以下ニコプラ)におぢゃまして触らせていただきましたが「D3に関しては外装の撮影もご遠慮ください」と、いつもよりガードが固くなってました(D3のおさわりと仕様説明等は普通にしてもらえます)。
まぁこういう事は担当者によって見解が違うということはよくあることなので、翌日改めてニコプラ新宿のほうに行ってみましたら、予想通り外装の撮影は普通にOKでした。
ニコンでは広告戦略上でD3とD300をセンサーサイズの違いを強調した「二つのフラッグシップ」として扱っていて、発売予定時期もかなり近くなっています。
(D3=11月30日、D300=11月23日)
(D3=11月30日、D300=11月23日)
まぁそうは言っても実際にはセンサーサイズの違いだけでなく、その他の装備もかなり違っていて発売予定価格にもかなり差があります(ただしオープンプライス)。
例によって画素、連写などの詳細な機能紹介は、どこかのページに載ってると思いますので適当に探してみてください。
で、さっそく触診です。ニコン様が「二つのフラッグシップ」といっているのでどうしてもD300と比べてしまいますが、D3はやはり格上な雰囲気です。
というか、なんでしょうか、この別物感。D300を検討中、若しくは予約された方で、まだD3に触ってない方がいらしたら、もうそのまま触らないほうが良さそうです。気付いたらD3の予約票が手許にあったなんてことになるかもしれませんよ。
というか、なんでしょうか、この別物感。D300を検討中、若しくは予約された方で、まだD3に触ってない方がいらしたら、もうそのまま触らないほうが良さそうです。気付いたらD3の予約票が手許にあったなんてことになるかもしれませんよ。

ニコプラの方に聞きましたら、製造はD300がタイの工場、D3は国内での組み上げとしているとのことでした。カメラの組み上げを外国でやるのは比較的普通なのですが、国内でとなると、ニコンの中ではFシリーズ1桁クラス、Dシリーズ1桁クラスに限定されるそうです。
※サクラ推測ですが、当然D300/D3で共通部品等あるためD3とて全工程国内製造とはいえないし、D300が海外の組み上げであっても外注工場に丸投げしてるわけではなくニコンの管理下の工場がそこにあるだけと思われます。→Nikon (Thailand) Co., Ltd.
生産見込みは、D3=当初月産約8千台、D300=当初月産6万台となっています。
早速ファインダーを覗きましたらメチャンコ見づらい。おそらく視度補正があってないんでしょう。で、視度補正のダイヤルは・・・
そうでした、D一桁シリーズはペンタプリズムの突起の横にダイヤルが張り付いているんでした。この付近には測光モードを変更するレバーも配置されています。

なお、視度補正ダイヤルはそのまま回そうとしても硬くて回りません。無理をするとダイヤルが破損するかカメラマンの爪が割れます。まぁD3の堅牢さからいって爪が割れるんだろうね。
実際の操作はダイヤルを爪でくぃっと少し浮かせてから回すようになっていて、正しくやれば滑らかに操作できます。撮影中にちょっと触ってしまって動いてしまったということがないようにする配慮と滑らかな操作が両立されています。
この辺は安い機種だと、ファインダー接眼部の脇辺りに小さくて硬いダイヤルがあるだけで、爪の先でガリッ、ガリッと回すような感じでスマートさはないのが普通です。
なお、サクラはカメラマンというほかにギタリストでもあるので、右手の爪の先は固いものに当てたくないとうのが正直なところですから、このようなデザインは大歓迎です。
D200あたりからステップアップする方で、クラシックギターを演奏される方は無理をして爪を傷つけないように気をつけてください。
で、ファインダー自体の見え方はさすがと言うしかありません。雑誌やカタログなどでは視野率・倍率云々ということになってしまいますが、そんなことより純粋に見やすいファンダーといえます。
ファインダー内の測光ゲージも±3段表示されていますし、ニコン様独特の±逆表示をノーマル表示(右が+)に直すカスタム設定も可能です。
ちなみにD300は±2段表示となっています。±2段でも普通にカメラ任せの使い方では問題になりませんが、スポット測光+Mモードで露出をギリギリまで追い込むような厳しい使い方では差がでるでしょう。
ちなみにD300は±2段表示となっています。±2段でも普通にカメラ任せの使い方では問題になりませんが、スポット測光+Mモードで露出をギリギリまで追い込むような厳しい使い方では差がでるでしょう。
デジタルカメラでファインダー内の測光ゲージが±3段表示できる機種は大変少ないのですが、フラッグシップとする以上はこの辺りもぬかりないといえます。
AFの測距点はファインダー内に51個もありますが全部中央に寄っています。
昔からどのカメラを触っても、欲しいところに測距点があった試しがないのですが、やっぱりこれだけあっても端のほうに測距点を設定するのは難しかったようです。AFロックや見易いファインダーのおかげで代替の合焦方法には苦労しないでしょう。
昔からどのカメラを触っても、欲しいところに測距点があった試しがないのですが、やっぱりこれだけあっても端のほうに測距点を設定するのは難しかったようです。AFロックや見易いファインダーのおかげで代替の合焦方法には苦労しないでしょう。
個人的に測距点は1~3個あれば十分ですが、D3はプロ向けということで報道やスポーツなどを撮影する場面など、完全フルオート+最高速連写での使用を見込んでこのようにしてあるのかもしれません。
ファインダー内にはスポット測光サークルの表示はありません。AFの測距点に応じてスポット測光エリアも移動する仕組みになっています。
特にそうなっていると使いやすいということは全然ないのですが、ニコンの他の機種も同じ仕組みになっています。測光エリアは、選択した測距点を中心とした4㍉四方となっています。
特にそうなっていると使いやすいということは全然ないのですが、ニコンの他の機種も同じ仕組みになっています。測光エリアは、選択した測距点を中心とした4㍉四方となっています。
なお、ここで説明した内容は使用するレンズによっては振る舞いが変るかもしれません。有名な話ですが、ニコンのレンズ体系は他のメーカーに比べて猛烈に複雑になっており、使用するレンズによって動作が変ります。実機確認してないので推測になりますが、非CPUレンズを使用するとスポット測光エリアは中央に固定されると思います。
疲れたので前編はココまで。