
「この絵はなんすか」
近所の駅付近で点光源の丸ボケをテスト撮影してみた。
ご自由に感想をどうぞ。
ご自由に感想をどうぞ。
「丸ボケっつても端っこの丸ボケはレモン形だな、というか、もはや丸とはいえんな」
そうそう、いいところに気がつきましたね。それが今回のお題、周辺光量低下の一種です。
口径蝕、ビネッティング、また、ツウな人はケラレなどと呼んでいる現象です。
普通のレンズで開放付近で撮った場合、絵の端のほうに点光源があるとこの現象が見られます。
口径蝕、ビネッティング、また、ツウな人はケラレなどと呼んでいる現象です。
普通のレンズで開放付近で撮った場合、絵の端のほうに点光源があるとこの現象が見られます。
絞れば(F値を大きくする)改善される場合がありますが、今度は絞りの形状がダイレクトに描写に出てしまうため、絞り羽根の枚数が少ないと点光源の丸ボケが五角形、六角形などのように角張ってしまい、描写が固い印象となってしまうデメリットがあります。
口径蝕が全く出ないか、出ても程度が軽いレンズもありますが、贅沢なレンズ設計になってしまう為になにがどうでも高級なものに限られます。
大口径レンズの開放絞りで口径蝕が出なければ、そのレンズは宝物クラスといえるでしょう。
大口径レンズの開放絞りで口径蝕が出なければ、そのレンズは宝物クラスといえるでしょう。
また、絞った場合でも描写が固くなりにくいように絞り羽根の枚数を7~10枚(通常5、6枚以下程度)と多くして真円に近づけている物もあって、コレは円形絞りといいます。
しかし、ただ単に円形絞りだからボケ味がキレイだという判断は早計ですよ。
円形絞りはボケ味を構成する一要素に過ぎません。それに、点光源のボケはボケの形だけではなくて滲み方などでもかなり印象が変わってきます。
また、光源の種類や撮り方にも左右されるので、まだデジタルカメラを始めたばかりの段階ではあまり細かいことはキニシナイというのが最良の策です。
円形絞りはボケ味を構成する一要素に過ぎません。それに、点光源のボケはボケの形だけではなくて滲み方などでもかなり印象が変わってきます。
また、光源の種類や撮り方にも左右されるので、まだデジタルカメラを始めたばかりの段階ではあまり細かいことはキニシナイというのが最良の策です。
んで、開放(付近)だと何故(?_?)口径蝕が出やすいのでしょうか。
この現象をサクラ流に猛烈に解りやすく説明します。説明って言うか、只見せるだけなんだけどさ。w
この現象をサクラ流に猛烈に解りやすく説明します。説明って言うか、只見せるだけなんだけどさ。w
1枚目。

絞り開放です。適当ですが、光軸に平行な入射光をイメージしてレンズ真正面から撮影しています。
レンズの中は丸く写っていますね。

絞り開放です。適当ですが、光軸に平行な入射光をイメージしてレンズ真正面から撮影しています。
レンズの中は丸く写っていますね。
開放なのは撮影しているカメラについているレンズではなくて、被写体として写っているレンズのほうですよ。
ちなみに背景は白レフで、ストロボもバウンス発光しています。
ちなみに背景は白レフで、ストロボもバウンス発光しています。
「こりゃ只の筒だな」
まぁそんなようなもんだ。筒の中に何枚もの組合せレンズや絞り機構などが入っています。
ちなみに1枚または複数のレンズで1つの機能を達成しようとするレンズを「光学系」といいます。
ちなみに1枚または複数のレンズで1つの機能を達成しようとするレンズを「光学系」といいます。
2枚目。

同じく絞り開放ですが、光軸外の入射をイメージしてやや斜めから撮っています。
今度はレンズの中は真円ではなくレモン形に欠けました。これが口径蝕です。

同じく絞り開放ですが、光軸外の入射をイメージしてやや斜めから撮っています。
今度はレンズの中は真円ではなくレモン形に欠けました。これが口径蝕です。
「なるほど。で、もっと傾けるとどうなる?」
もっと傾けると真横になって光はフィルム(CCD)面に全く到達しなくなるね。でも、実際はそのレンズの画角以上に傾けても、どうせ元々映らない範囲の入射角(もはや入射角とはいえない)だからあまり関係ない。
「?」
細かいことは全部理解できなくても問題ない。次行くぞ。
周辺光量低下の話(後編)に続く・・・
注:冒頭の点光源作例は現象の説明に使用したプラナーとは別のレンズで撮影しています。