↑「サクラさんの写真は頭の上のほうが切れてるので結構気になります」
うん、アップ目の横位置だったら切っちゃうことが多いな(2枚目参照)。
顔のサイズを同じままにして頭の上まで収めようとすると、首から上だけが写ることになって、どんな服着てるかもわからない上に、絵的にも晒し首みたいな感じでどうもイマイチな感じがしてしまうんだ。

「少し後ろに下がって撮ったらどうなる?」
うん、引いて撮ると、着ている服もちゃんと写って、しかも頭のテッペンまで収めることができるよね。
でも、その場合、姿が少し小さくなってしまうのと、逆に背景などの空間領域のほうが広くなってしまうことになり、絵として迫力が欠けてくるような気がするんだ。
アップ目の写真には迫力が必要だと思う。

「横位置で余計な空間があったらPCの画像処理で切っちゃえば?」
うん、それは良くやっているんだけど、あとでプリントすることも考えているので、トリミングは用紙サイズの縦横比率を配慮することになるよね。
2L版だったら縦横比1.4なので、デジカメ画像の比率1.5よりは少し短くできるけど、それ以上は詰められないと思って撮っているんだ。

なので、2枚目(2枚目参照)は画面の横幅が楠織あやのちゃんの肩幅・肘でいっぱいになるようにしているけど、頭のテッペンまで入るように引いて撮ると、この縦横比では無駄っぽい空きが出てしまうことになるね。

「でも縦位置の写真も切れている・・・(3枚め参照)」
うん、結局、縦でも横でも理由は同じなんだけどさ、縦位置でウェストまで入れる絵では、アップと違って腰のひねり方は結構重要なポイントと考えてます。
なので、しっかりウェストまで写しこむ為には頭の上を入れる優先順位は多少低くするけど、まぁガンバレばウェストもきっちり入れて頭の上も入れて、更に余計な空白も空かないような撮り方もあるかもしれないですね。

ちなみに、この絵(3枚め参照)ではわかりにくいですが楠織あやのちゃんは鉄パイプのようなところに腰を置いていますので、正面からやや外したポジションから撮影することで自然に腰のひねりが出来ています。
ちょっと後傾ぎみでやや不安定な感じもしますが、一枚目(1枚目参照)のやや前傾なのと相殺して見てください(最後だけウソw)。

「切れてないのもありますよね(一枚目参照)」
うん、この例ではヒザを曲げているとはいえ、無理しなくてもヒザの上まで十分に入っていますよね。
この場面では木の間から登場しつつある感じを出す為にヒザの曲げを写しこむのは重要と考えました。
んで、左右の木は無駄な空間ではなくて、ちゃんと写ってて欲しいものなので、無理して寄って上を切って下を入れるとか、そういう必要が無い場面のような気がします。

あと、ワイルドな感じも欲しかったのでにキャピキャピ感は抑えてもらうようにお願いしています。
まぁ見えてないところまで全部説明してしまうのは野暮というものですが、更に引いて写すと、樹自体は大した大木でもないとか、見えるとつまらない物とかが写ったりしてしまいますので、写る範囲はこんなとこぢゃないでしょうか。

「んー微妙すぎるな、ぢゃあ結局、基本的には頭は切るンすか?」
んなこたぁー無いけど、ウェストより下まで写しこむ場面では切らない方がバランスがいいことが多い気がしている。逆にアップ目の時は切ってもバランスが保持できれば切ってもOKにしちゃっている。

サクラ’s脳内ルールとして大体次のことは一応検討して撮っている。
・腰から上だけを撮るときは人物が画面一杯に写るようにする。で、その為に多少頭が切れてもOKにしている。
・猛烈なアップでは頭は切れてもOKだけど、アゴは切れぢゃダメにしている。
・腰より更に下まで写しこむときは頭は切らないことにしている。
・足許まで写しこむなら上下に多少でも空間を作る。
・膝より下までいくんならつま先までキッチリ全部入れる。手もおんなじ。指先だけを切ったりしない。
・曲げた肘の角の部分は切ってもイイことにしている。

こんなもんか?一応検討事項だから、例外とか失敗してそうなってないのとかは多数ある。
あと、こんなことばっかり考えてると全部同じ絵になってしまうので、適当に検討したらそのときの感覚で攻める。(←★実はココが重要なのか?