人の感情(例えば悲しみ)を生じさせるもの
が自動思考(例えば、私はダメな人間だ)と
いうものだという。
また、自動思考を生む原因がスキーマだと
いう。
そして、スキーマに外的刺激や「推論の誤り
」が加わって、自動思考がいくつも生じるら
しい。
であるから、自動思考の発生原因である「推
論の誤り」を直すことで感情を変え、行動に
変化を起こそうというのが認知行動療法の基
本らしい。
では、「推論の誤り」とはどのようなもので
あろうか。
前回に引き続き説明してみる。(今回で最終)
8.「~すべき」とか「~すべきでない」と考
え、そうしないと罰でもうけるかのように
感じるすべき思考。
9.「自分はだめ人間だ」のように極端な形で
一般化してレッテルを貼ってしまうレッテ
ル貼り。
10.よくないことが起きると何でも自分のせ
いにしてしまう個人化。
8-10はかなり重要で、特に8と9は重要
だとされている。
すべき思考は「ねばならない思考」とも言わ
れているようだ。
因みに私も、「ねばならない思考」にとらわ
れがちなところがある。
こういう時は、対処法の「だったらいいな思
考」に切り替えるようにしている。
また、「レッテル貼り」もよく起こりがちな
ものだといわれている。
ここまで説明した、「推論の誤り」を直すこ
とで自動思考やスキーマを改善できれば感情
を変えていけそうだ。
当然、悲しいとかの感情が変化すれば行動も
変わると思われる。
ごく簡単にいえば、気持ちの持ちようで行動
を変化させられるという感じであろうか。