過去のブログより。
有朋高校 村田校長の校長室便りから
運動会終了後に、卒業予定生と一緒に記
念写真を撮りました。そのとき、隣に座
ってくれた女子生徒とたくさん話をしま
した。
「校長先生、今日は本当に楽しかったで
す。久しぶり、こんなに楽しかったのは。
」
「それは、うれしいなあ。私もとても楽
しかったですよ。」
「私、今年の修学旅行にも行くんです。
沖縄、ああ、楽しみだなあ。」
私は、胸にこみ上げるものをぐっと押さ
えながら、「沖縄はね、本当に見る価値
のあるものが多いんですよ。是非、いろ
んな目で、しっかり見てきてね。」と答
えました。
「はい、分かりました。私は、今年、本
当に頑張るし、楽しんで卒業したいんで
す。」
再び、胸にぐっとこみ上げるものを何と
か押さえながら、「そうですか。是非、
頑張ってね。応援していますよ。」と話
すのが精一杯でした。
通信制に学ぶ生徒のことをご存じのかた
は、このやり取りだけで、背景にどれほ
どのドラマがあるか、おわかりいただけ
ると思います。
運動会が楽しい、沖縄に修学旅行に行く、
卒業する。そうしたことの一つ一つに携
わって仕事ができることが楽しくて仕方
がありません。
ついに天職を得た。そんな気分ですね。
ここには、教育者としての愛情ある関わ
りの気持ちが表現されている。
定時制高校や通信制高校で問題がありが
ちな家庭で育った生徒の教育にあたって
いる教師の方々に持ち続けて頂きたい「
愛情」が示されている。
今日も、こうした「愛情」が社会の片隅
で発揮されている。