大企業のリストラブームの副産物的に始まっ
たキャリアカウンセラーの増加と、その後の
若年者支援の強化と大学などのキャリアセン
ターの設立に伴う継続的なキャリアカウンセ
ラーの雇用枠の拡大は、ここ数年の景気高揚
と表面上の雇用状況の改善により拡大から縮
小へと転換し、最近は企業をその主ステージ
とする方向に変化しているらしい。
(但し、直近ではコロナ禍による不況が状況
を一変させている)
時代の要請が変われば変化せざるを得ないの
が制度や仕組みや役割ではあろうが、個人の
仕事人生の幸せが人生総体の幸せにつながる
と信ずるものには、キャリアカウンセラーの
活躍の舞台はどこにもあり、主戦場は社会全
体と考える私には、そうした変化は如何なも
のかと、見える。
また、未だに完璧な若年者支援のシステムは
存在せず、その設立に期待し、今のミニバブ
ルがはじけた後の第2次リストラブームの到
来を予感し中高年の再就職支援の必要性をも
予感するものには(直近では予感ではなく実
感に近づいている)、主戦場の転換に機敏に
対応して更なる隆盛を望むのごとき気運には
本気で共感できないのは私の先を見通す目が
曇っているからなのだろうか。