志望動機では「経験したこと」「なぜこの会
社を選択したか」「入社してからやりたいこ
と」が明確になっている必要がある。
このことを更に詳しく言うと、経験したこと
には職務、業務内容(職務経歴)に加え成果
や実績も入るように思う。
経験しただけでは、底の浅い経験も入り込む
可能性が高い。
例えば、事務の仕事は10種類くらいに分類
されるので、単に事務を経験したという表現
では何が得意なのか全く分からない。
また、事務の中でも難易度の高い経理や幅の
広い総務などの経験があったり実績を上げた
りの経験は高い評価に結び付く筈だ。
次に「なぜこの会社を選択したか」は、多く
の会社にランダムに応募していないことや応
募企業の内容をきちんと研究したうえでの応
募を示し好感度を高める。
以前、公務員志望の学生の支援をした時に多
くの学生が「社会貢献したい」や「人を助け
たい」や「福祉の仕事に魅力を感じて」など
の抽象的なステレオタイプの志望動機しか言
えなかったことを思い出す。
やはり、誰でも考え、誰でも言うことには価
値や魅力は乏しい。
範囲を絞り、そこでなければならない理由を
明確にしたほうが好感を持たれる。
最後の「入社してからやりたいこと」は明確
であるほうが良い。
なんでもやりたいは専門性の薄さと「できる
こと」の不明確さしか示さない。
また、やりたいことは具体的な成果に結び付
くのでなければ単なる漠然とした希望でしか
ない。
練達の人事担当者には、浅薄な希望は通用し
ないと考えるべきだ。