1年ほど前の新聞記事より。
企業の利益の蓄積である内部留保が昨年度に
463兆となり、7年連続で過去最高を更新
した、という。
それなのに、稼ぎを従業員の賃金などに充て
た割合を示す労働分配率は下がり続けている。
設備投資にも陰りが見える。
トリクルダウンは起こらずに、内部留保が積
みあがるばかりで賃金に回らない。
賃金低迷と円安に起因する生活物資の値上が
りで家計は節約に走り、消費が伸びない。
リスクヘッジのための内部留保の積みあげで
はない、賃金の引き上げ、生産性向上への設
備や研究に投資することなどが経済の好循環
を生むことは間違いない。
社会に停滞感が満ち溢れ、表面上の好景気が
人びとの慢心を生んでいる社会にも、日々前
向きに考え努力し続けている人々は存在する。
あってはならないことは、大きな発見や革新
のために基礎研究することや保健・福祉の予
算を短期的な視野での成果主義による判断で
、削ったりすることであろう。