近年の我々の世界を取り巻く状況のトピック
スは「企業対象の相談」と「職業能力開発」
であろうか。
前者は「セルフキャリアドック」の形で具現
化された。
個人のキャリア開発が企業(特に中小企業)
の総合力の向上に寄与するということであり
、そのキャリア開発の中心にキャリアコンサ
ルティングが位置付けられている。
後者は、社会のAI化やIT化の一層の推進に
よる単純労働の減少や簡便な事務作業の減少
の傾向への対応の必要性から唱えられている
と思われる。
双方とも変化する企業社会と労働との関連か
ら導きだされた対応策とは言えはしまいか。
一方、リンダグラットンの「ワークシフト」
にある「社会活動家」や「ミニ起業家」とい
うような概念は「働き方」の世界的な潮流の
観察から導かれているように思われ、企業社
会の枠組みを超えた観点から将来の「働き方
」を提唱しているように思われる。
近年、古いビルや住宅をリノベーションした
様々な店舗が生まれている。
また、住宅の一部を改装してのミニ起業も増
えている。
こうした、脱企業社会の動きは今後も止まな
いのではなかろうか。
現在の企業社会中心の「働き方」を超えた視
点での相談が、今後増加していくように思え
てならない。