2004年にある機関が行った若者へのイ
ンタビュー調査の結果を中心としたレポー
トより。
今、着手された日本の若者支援の現状を見
よう。
ある2団体の話から、現在の支援機関の課
題は、次の5点だという。
・利用者の数値目標を達成しようとするこ
とによる問題
数字を達成しようとするあまり、支援の
対象者が就職しやすい若者に集中しがち。
かつ、支援内容が不十分になりがち。
・利用しやすい開所時間や場所の問題
繁華街で土日、夜まで開所したいとの希
望があった。
・広告・宣伝の問題
テレビ、ラジオによる宣伝、コンビニや
居酒屋でのチラシやティッシュ配布など
様々な試みがある。
・メンタルな問題などの支援の問題
専門家の配備。
・他の機関との連携。
特に学校との連携の模索。
これらの問題は、比較的予算の潤沢な公的
機関ではいくつか問題が解消されつつある。
ただ、第1と第5はどうであろうか。
ましてや、目標数値だけを管理基準にしが
ちで、プロセスや相談員の行動管理を無視
しがちな場所での問題は解決されにくいで
あろう。