リンダ・グラットンのワークシフトより。
ジャーナリストのトーマス・フリードマン
は著書「フラット化する世界」で、世界は
フラットになりつつあると主張したが、む
しろ世界は凸凹になっていくとトロント大
学のリチャード・フロリダは著書「クリエ
イティブ都市論」で反論しているという。
その著書の中で、未来の世界では、これま
での先進国と後進国の色分けとは関係なく
、世界のあらゆる地域に貧困層が出現する。
引く手あまたの人材が続々と一部の地域に
引き寄せられる反面、グローバルな人材市
場に加わる専門技能や能力のない人たちは
、経済成長から取り残された土地に縛られ
る。
先日のNHKのテレビ番組では現在のアメ
リカの民主党の大統領候補者選びに関連す
る番組で次のようなことが流された。
現在、ガーファやIT関連の企業が集まるサ
ンフランシスコの一部ではマンション等の
家賃が月40万円になっているという。
しかし、その一方でホームレスや車で生活
する家を持たない人々が集団で生活する地
区が出現しているという。
この現象などは、上記の凸凹な世界の縮図
ともいえよう。
クリエイティブクラスターと称する高級な
人種の隣に最貧困の人種が存在する局所的
な凸凹な世界。
アメリカの格差の拡大はどこまで進むのか。