数千のアイデアを育てて、
やっと一つの成果を得ることが出来る。
間違いや失敗を犯したことのない者というの
は、単に無難なこと、安全なこと、つまらな
いことしか、やってこなかっただけである。
逆に優れている者ほど、数えきれない間違い
を犯すものであり、これは常に新しいことに
挑戦している証拠である。
この2つの言葉は、現状肯定に留まらない革
新の重要性を語っている。
そして、革新は単なる思い付きのアイデアで
は成功しないことも同時に暗示している。
現代では、楽に思いついて成功にいたる、安
直な成功ストーリーがもてはやされる傾向が
ある。
こんなことは、冷静に考えればあり得ない。
例えば、ちょっと思いついてやってみたこと
ですべてが成功するならば世に存在する幾多
の努力は全て無に帰す筈だ。
特に、現状を否定するものが、単に無難なこ
と、安全なこと、つまらないことしか、やっ
ていないと思しき組織で出来ることはほとん
どないのは自明の理である。