高校の数の増加とその間の格差の増大は問題
だ。
底辺校と呼ばれる高校は半数近くが専門学校
への進学であり、その卒業後の就職先や、そ
の賃金レベルに問題を抱えるものも多い。(
専門的職業への就職率が著しく低い)
やらないよりは良い、キャリア教育やインタ
ーンシップの内容の質の向上も急務であり、
上質なプログラムの開発が待たれる。
さらに、各省庁間の相互連携の無い施策も問題
だ。
各高校には文部科学省の進路相談員、経済産
業省のカウンセラー、厚生労働省のジョブサ
ポーターがさみだれに出向き食い違いの多い
(もっといえば質も様々な人材が混在し)キ
ャリアカウンセリングらしきものを行ってい
るのが現状だ。
今後は、アメリカのクリントン政権下の「キ
ャリア教育プログラム」実施内容の研究と日
本版への改良と施策化(もちろん予算化が大
前提)が急務だと思われる。
現在、若年のキャリア教育の問題は枚挙に暇
が無い。
だがわれわれ関与者の問題意識や改善意欲や
行動は維持向上の必要がある。
問題を放置しては将来の禍根を残す、健全な
社会の進歩への路を残すこと無く、社会の舞
台を下りてはならない。