今回のコロナ禍は、過去との決別の契機に
なるかもしれない。
今回普及したIT技術は、近い将来、社会に
浸透するであろう。
また、リモートワークは、今後一層普及す
るはずだ。
このことは、「第3の波」にも予言されて
いたことだ。
しかし、このリモートワークの普及はオフ
ィスワークの減少とオフィスそのものの需
要の減少を意味する。
そして、大きくは移動手段の必要減やエネ
ルギ―の消費量(オフィスでの光熱費の額
は膨大なはず)の減少、小さくはオフィス
近くの飲食店や弁当屋の需要減にも繋がる。
そういう方向性は、一見、合理化や効率化
という時代の要請に合致しているかに見え
る。
しかし、物事はそう単純ではないはずだ。
オフィスやその周辺での需要減は、自宅付
近での需要増で相殺されるのか?
通勤人口の減は、都市近郊の私鉄を潰さな
いのか?
通勤地獄の解消で得た、自由時間は何に変
わるのか?
このような素人の疑問に、果たしてAIは、
きちんと答えを出してくれるのか?
コロナ禍が終結したとしても課題は山積み
であろう。