羽田-鹿児島-静岡-仁川・金浦-羽田-バンコクとつなぎ、やっと目的地。
ソンブーンでの蟹・海老三昧の楽しいひと時、ようやくタイトルに辿り着きました。
本日のお宿はBTSスクンビット線、プルーンチットとナーナー駅の中間あたりの、
「グレースホテル」。
外観から分かる通り、相当な「老舗(古色蒼然)」系です。
また、ホテルの建つソイ・スクンビット3にはパキスタン大使館などもあり、バンコクというよりも、西アジアから中東の何処かに迷い込んだかのようなイスラミックワールドが展開しています。
「グレースホテル」と聞いて、ははーんと思われた方もいらっしゃるかも。
その昔は貧乏旅行者の溜まり場でしたが、最近では中東系の方々の「仮初の出逢いの場」として知られています。
ロビー周辺の妖しい雰囲気も記録したかったのですが、カメラを取り出す度胸がありませんでした(^^ゞ
ホテルの廊下は、そのまま映画が撮れそうなクラシカルな趣です。
1980年の映画「シャイニング」を連想したりします。ジャック・トランスが物陰から…
そうそう、チェックイン時に、おお~と感じた事。
今では予約を告げるとキーボードを叩くのがごく普通ですが、ここではおもむろに大きな宿帳を取り出し、名前を繰って予約を拾い出します。
そして、これまた大きな部屋割り図に転記をして、チェックインが完了。
いきなりタイムスリップしたかのような、優雅な光景でした。
客室数が500を超える大きなホテルなのに…
でもまあ、古いホテルの良い所、部屋が無駄に広い(^^ゞ
調度品も何といいますか、20世紀調です。
テレビは備え付けのDVDプレイヤー専用で、何故か放送受信は出来ません(^^ゞ
水回りも古いけれど、お湯がきちんと出たので問題無し。
写っていませんが、壁固定タイプのシャワーヘッドは個人的にはちょっと苦手。
ロビー周辺の妖しい雰囲気を除けば、古色蒼然系の至って普通のホテルでした。
ただ、出逢いを果たした方々の嬌声が、時折廊下に谺(こだま)します(笑)
ホテルの選択肢の多いバンコクなのに、ちょっと妖しいホテルに宿泊した訳は、予約サイトのキャンペーン等々で約9割引きの一泊900円!(自己負担は諸税・手数料分)という格安さから。
良い子の皆さんにはお勧めしませんが、異国情緒を満喫する事が出来ました。
窓からの景色は、何処にいるのか分からなくなりそうな都会の風景でした。
翌日の朝になりました。
ちょっとした喧噪と、些か妖艶なホテルをチェックアウトしようとしていると…
余談ですが、中東系の方々ってとってもフレンドリー。
でも、いきなり「北のおぼっちゃまくんのミサイルについて君はどう思う?」なんて問われても、(語学力の問題だけでは無く)答えに窮します(^^ゞ
しかもこちらは、チェックイン時に要求されたデポジットの1,000バーツ(約3,500円)を取り戻そうと必死なんだから(笑)
「コーヒーおごるから、その件について語り合わないか?」と誘われても、「悪いけど時間が無いんだ」と答えるしかありません(大笑)
煩悩だの誘惑だのを振り切り? BTS(バンコク・トランジット・システム)に乗車、
ARL(エアポート・レイル・リンク)に乗り換えます。
そういえばARLの駅構内に掲出されていた、旅行代理店のポスター。
札幌?それとも韓国・春川? いずれにせよ雪景色は訴求力が高いのかな。
まあ、自分が南の島に憧れたりするのと同じ事ですね。
「スワンナプーム空港の、ヤックさんですっ!」
昨(2016)年10月に崩御されたラーマ9世、プーミポン・アドゥンヤデート国王を追慕する、空港に設けられた祭壇。
市内のあちこちにも、このような祭壇が設けられていました。
在位が実に70年、タイの王様というとこの方のイメージしか無いもので、時の流れとはいえ、何だか不思議な感慨にとらわれます…
そんな感慨を残しつつ、長い帰り道の始まりです。元気にまいりましょう。
とはいっても、++型のスワンナプーム空港のターミナルは、飛行機までが遠いんだよなあなんて、すぐにぼやいてしまいます。
そんなぼやきはともかく、本日の搭乗機はこちら。B777-200ER(JA704J)です。
B777-200ER(JA704J)で向かうのは、
10月 JL032便 バンコク09:45⇒17:55羽田 B777-200ER (JA704J)
羽田です。
長いフライトになりますが、宜しくお願いいたします。
本日のお席はこんなところ。
先日の がら空き路線 との違いは何? なんてつい考えてしまいます。
それでは行ってまいります。
スワンナプーム空港RWY01Rに進入します。
本日は中央列なので、出来る事があまりありません。
なのでいきなり、
「お飲み物、お持ちしました~」
実際は、出発後1時間が経過しています。
前菜は、サーモンムースのサーモン巻、プロシュートのパパイヤサルサ添え
いやあ、飲むのにはぴったりな組み合わせ(何時もそれしか考えていない?)
メインは、フィレステーキ、ペスト風味のニョッキ添え
「ペスト」って一瞬伝染病のほうを連想してしまいましたが、それは独語の"Pest"
こちらは伊語の"Pesto" バジリコ風味の事ですか。勉強になりました。
かなり丁寧に焼いて頂きましたので、断面公開は無しという事で。
「デザートのマンゴームースは、ぼくのもの~」
きみは、満を持して隠れていたのかい?
食後の静かな時間が機内に流れます。
「そんな気怠さには、やっぱりコレっ!」
あー、映画「トップガン」ネタは、往路で 既にやったから…
「出発して約4時間、そろそろ島が見えてくる筈っ!」
お、アロハくん、やる気に満ちてるねえ。
JL032便は一路羽田に向け、順調に飛行中です。