


クリス・ヴァン・オールズバーグ
彼の書いた本を映画化した
「ポーラーエクスプレス(急行北極号)」や
「ジュマンジ」 「ザスーラ」は
ご存知でしょうか…
有名なアメリカの児童文学作家であり
イラストレーターであり
そして・・・絵本作家


絵は非常に緻密で
構図は大胆
人物は陰影に満ち
お話はファンタジーに溢れている

中でも
この「魔法のホウキ」は
ちょっと不思議な物語…
少し怖くて
でも…愉快で
読み終わった後に
何となくほのぼのと温かい…
色彩の魔術師と言われるオールズバーグですが
モノクロームのこの絵本は

カラフルな彩色に勝るほどの
印象的なセピア風の絵が
物語の神秘性を より深く顕しているように感じる…
彼の絵本の中では
一番好きかもしれません
お話は・・・
魔女のホウキにも寿命というものがあるようで
ある肌寒い秋の夜 
空飛ぶ力を突然失い
魔女もろとも地上へと
落下した魔法のホウキ・・・

魔女に見捨てられたホウキと
それを拾った心優しき後家さんの
ミンナ・ショウ

健気にミンナの手伝いをするホウキと
見守る後家さんの
風変わりな…楽しい絵・・・

この二人(?)がとても可愛いのです

でも異質なものを受け容れることができない
近所の人たちによって
ホウキは処分されそうになり…


まぁ続きは・・・
絵を見ながら
どうぞご想像くださいませ


ムリですよね・・・

最後はハッピーエンドですので
ご安心ください



先日小学校の読書月間で
メインの本として
4年生に読みました
20分超えの長いお話でしたが
皆とてもしっかり聴いてくれました
翻訳はあの村上春樹・・・
きっと村上春樹氏は
オールズバーグが好きなのでしょうね
彼の絵本を沢山翻訳しています
さすが日本を代表する作家
村上春樹の名を知っている4年生もいて…
来年は是非ノーベル文学賞をとって欲しいものです

でもね・・・
タイトルについてちょっと一言

原文は「The Widow's Broom」
直訳すると「未亡人(後家さん)のホウキ」
村上氏は「魔法のホウキ」と訳されましたが
折角なら「魔女のホウキ」の方がいいかな…と
「Widow」と「Witch」って何となく通じるような???
な~んて
大作家に失礼な・・・
独り言ですのでお気になさらずに
聞き流してくださいませ~

味わい深い絵本です 



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