これは、東京大学医科学研究所で癌ワクチンの臨床試験中に患者の消化管出血があり、それを提供先である病院に伝えていなかったという記事です。
東京大学だけでなく、多くの大学や大学病院で研究が進められており、癌ワクチン外来を設けている大学病院もあります。
つまり、元々身体の中にある免疫細胞の力を癌ワクチンでさらに促進する治療法ですね。
また、東京大学医科学研究所では使用した癌ワクチンの種類が違い、共同研究ではなく独立した研究のため、報告の義務はないとしており、厚生省も支持しています。
東京大学医科学研究所などでの癌ワクチンのさらなる研究、開発が期待されます。
東京大学医科学研究所での癌ワクチンの研究をブログやサイトで調べてみると、2010年10月のある新聞の記事が気になりました。
癌ワクチンは、手術や抗がん剤、放射線療法などと並ぶ治療法として期待されています。
この記事だけを見ると薬害エイズ事件のように癌ワクチンを考えてしまいそうなのですが、実際は少し異なります。
実際にはこのような事例は初めてというわけではなく、以前にも癌ワクチンの投与で消化管出血があり、関係者の間ではすでに共有された事実でした。
ただし、同じタイプのペプチドを投与する必要があるため、現在、多くの人に合う癌ワクチンの開発が東京大学などで進められています。
癌ワクチンの東京大学医科学研究所でのこの問題は、記事を読んでも、私たち一般人が理解するには少し難しいような気がします。
ただ、気になったのは、この記事が元で癌ワクチンの研究が停滞してしまうのではないかということです。
癌患者の今後の治療にとって希望となるであろう癌ワクチンが世論に訴える力の大きい新聞によって妨げられてしまうと、治る癌患者も治らなくなってしまいます。
東京大学医科学研究所などで研究に携わっている人たちは本当に癌を治癒したいと癌ワクチンなどの開発を真摯に進めているのだと信じたいと思います。