<犯人>

  • 小野寺将之(須賀徹) (24)

斑目舘羽の婚約者。
その実、須賀実と斑目緑の息子で舘羽を含めた3姉妹の兄に当たる。
母と同じ緑色の左目を受け継いでいる。
父の発見を奪った斑目紫紋の他、悲劇的な間違いによって実の姉妹達に手をかけることとなる。
真相解明後自刃し、母の放った炎に包まれ死んでいった。
事件中揚羽に出したちょっかいは未だに何のためやったのかわからない。


<被害者>

  • 斑目るり (12)

斑目三姉妹 三女。
悲劇の最年少被害者。
母と同じ緑色の左目を受け継いでいる。
紫紋によってもたらされる"苦しみの感情"を、冷めた瞳に閉じ込めて自分を守っていた。
その紫紋の罪によって、実の兄によって殺されることとなる。
扼殺され、「オオルリシジミ」と一緒に蝶塚に杭で留められていた。

 

  • 斑目舘羽 (22)

斑目三姉妹 長女。
紫紋の罪によって、
本当は実の兄である婚約者によって殺されることとなる。
気丈な性格をしたキツめの美人。
意外に小野寺とは上手くやっていた様子。
手相占いが得意で、本当に良く当たっていた。
絞殺され、蜘蛛の巣状にひび割れた温室のガラスに「タテハチョウ」と一緒に磔にされ、夜光蝶をその身に纏っていた。

  • 斑目紫紋 (65)

斑目家当主。
目の下のクマと伸ばしたアゴヒゲが特徴の悪人面ジジイ。
須賀実の発見を乗っ取り、「夜光蝶のサナギ」を公表して蝶研究家として華々しくデビューする。
リアルな蝶も「蝶プレイ」も大好きな筋金入りの蝶マニア。
斬殺。左腕を切り落とされてショック死し、
「オオムラサキ」と一緒に飾られ、黒死蝶をその身に纏っていた。



<容疑者>
 

  • 刈谷竹蔵 (69)

斑目家 使用人。
小柄で大人しそうだが、叫んだり怒鳴ったり結構忙しい。
地元の言い伝えに詳しく、
「死を招く」と伝えられる「黒死蝶」を毛嫌いする。

 

  • 六波羅和馬 (33)

カメラマン。
いつきさんの顔なじみ。
細長くこけた頬のお兄さんで、ちょっとふけ顔。
あっけらかんとした性格で、事件中も我関せずといった様子で
マイペースに蝶の写真集のための撮影をしていた。

 

  • 山野勝巳 (60)

八十島大学教授。
「かわいい目」をした白髪の初老おじさん。
斑目に須賀実の「発見」を漏らし、斑目から資金援助を受け続けるために
「発見の略奪」を黙認していた諸悪の根源。

 

  • 斑目緑  (45)

斑目紫紋の妻。
鼻筋のはっきりした和風美人。
婚約者である須賀実を死に追いやった斑目に復讐するため
息子の徹を実の実母に預けて斑目家に嫁ぎ、
人工授精で須賀実との子供を設けた。
真相解明後、自刃した息子の意思を尊重し、
自ら放った炎に包まれ息子と共に死んでいった。

 

  • 斑目揚羽  (18)

斑目三姉妹 次女。
母に似た面長のロングヘアー美人。
姉妹を想い母を想い、事件中悲しみの涙を流し続けていた。
事件解決後、相思相愛の深山日影とゴールインした。

 

  • 深山日影

斑目紫紋の助手。
その中身は記憶を失った大量殺人犯、遠野英治。
全てを忘れてしまっているため、
現在は自己犠牲を厭わぬ心やさしい青年そのもの。
事件解決後、斑目揚羽とゴールイン。これでいいのか。



<事件関係者>
 

  • 須賀実

山野勝巳の助教授時代の助手。
「夜光蝶のサナギ」を発見したが斑目紫紋に発見を略奪された。
この略奪を緑の裏切りと勘違いし、失意のうちに自ら命を絶った。

 

  • 猪川将佐

石川県警 警部。
タバコ好きな長身強面警察官。
事件後には他の刑事同様金田一を認めるが、
最後まで悪態をつく姿はちょっといい。