北関東連続幼女誘拐殺人事件 | 全曜日の考察魔

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北関東連続幼女誘拐殺人事件は昭和五十四年から平成八年までに群馬県と栃木県で発生した誘拐殺人事件です。いまだに犯人は捕まっていませんが、北関東連続幼女誘拐殺人事件では冤罪も発生し菅家利一さんが17年も獄中生活を送ることになりました。北関東連続幼女誘拐殺人事件では多くの人が捜査当局に違和感を感じています。

北関東連続幼女誘拐殺人事件とは、昭和五十四年から平成八年までに群馬県と栃木県で発生した誘拐殺人事件のことを指します。

北関東連続幼女誘拐殺人事件は、福島万弥ちゃん・長谷部有美ちゃん・大沢朋子ちゃん・松田真実ちゃん・横山ゆかりちゃんが殺害または行方不明になってしまった事件のことを指します。

北関東連続幼女誘拐殺人事件は未解決事件であり、犯人は捕まっていません。

おまけに、北関東連続幼女誘拐殺人事件では冤罪も起きてしまいました。

北関東連続幼女誘拐殺人事件の犯人として捕まり一度は無期懲役になってしまった男性が冤罪だったということは、北関東連続幼女誘拐殺人事件について調べ上げた本の著者によって証明されたということも言われています。

そうした経緯もあり、北関東連続幼女誘拐殺人事件は三十年以上経った今でも日本テレビなどの番組に取り上げられています。

今でも多くの人が、北関東連続幼女誘拐殺人事件に注目しているのです。

 

北関東連続幼女誘拐殺人事件で亡くなった女の子は、福島万弥ちゃん・長谷部有美ちゃん・大沢朋子ちゃん・松田真実ちゃん・横山ゆかりちゃんの五人です。

ここからは、北関東連続幼女誘拐殺人事件の詳細を見ていきたいと思います。

 

福島万弥ちゃん殺害事件

北関東連続幼女誘拐殺人事件の一人目の犠牲者は、福島万弥ちゃんです。

昭和五十四年、栃木県足利市で自宅近くの神社で遊んでいたはずの福島万弥ちゃんの行方が分からなくなる事件が発生しました。

福島万弥ちゃんは、行方が分からなくなる前に五才くらいの男の子と遊んでいるところを見かけられています。

福島万弥ちゃんはその頃五才で、大勢の警察官が捜査しました。手懸かりは全くありませんでしたが、警察は福島万弥ちゃんの捜査を続けます。

福島万弥ちゃんの両親や親戚も、捜査に全力を尽くし、福島万弥ちゃんが姿を消した時に履いていた靴の写真を手にしながら福島万弥ちゃんの捜索・捜査を続けました。

しかし、福島万弥ちゃんが姿を消してから六日後、福島万弥ちゃんは変わり果てた姿で見つかりました。

福島万弥ちゃんは服を着ておらず、リュックサックに詰められた状態で渡良瀬川近くで見つかったと報告されています。

福島万弥ちゃんの亡くなった理由は窒息死で、福島万弥ちゃんの体には目立ったケガはありませんでした。

福島万弥ちゃんが詰められていたリュックサックは、市内の業者が使う特殊なもので、100個も売られていないものでした。

福島万弥ちゃんをあやめた犯人は、福島万弥ちゃんを窒息死させた後でリュックに詰めたということが分かっています。

福島万弥ちゃん殺害事件では、不審な20代くらいのトレパンを穿いた男が見かけられています。その上、福島万弥ちゃんと同じくらいの年齢の男の子が、一緒に遊んでいたところも見かけられているようです。

こうした目撃情報証拠がありながらも結局、福島万弥ちゃんをあやめた犯人はわからないままでした。

捜査のかいなく、北関東連続幼女誘拐殺人事件の一人目の犠牲者・福島万弥ちゃん殺害事件は時効を迎えました。

福島万弥ちゃんの両親は、この事件後に離婚し、母親は四十八才という若さで亡くなってしまったようです。

 

長谷部有美ちゃん殺害事件

北関東連続幼女誘拐殺人事件の二人目の犠牲者は、長谷部有美ちゃんです。

昭和五十九年、栃木県足利市で五才の長谷部有美ちゃんがパチンコ店から姿を消してしまう事件が起きました。

長谷部有美ちゃんは、私立旭幼稚園に通う女の子でした。

長谷部有美ちゃんは両親と一緒にパチンコ店にきていたのですが、いつの間にか姿を消してしまいます。長谷部有美ちゃんは姿を消してしまう前に、ドアのガラス越しに会話していたところを見かけられていました。

長谷部有美ちゃんが姿を消した事件は、五年前に起きていた福島万弥ちゃん殺害事件と場所が同じだったため、大きな話題になり多くの警察官が長谷部有美ちゃんの行方を捜査しました。

長谷部有美ちゃんの捜査のために、近隣住民や警察を含め二百人ほどが協力しました。

長谷部有美ちゃんの捜査には警察犬も使われましたが、長谷部有美ちゃんの足取りは途中で分からなくなってしまったのです。なので、長谷部有美ちゃんを見つけることはできませんでした。

最初、長谷部有美ちゃんは迷子になったのではないかということも言われていましたが、これだけ大勢の人が捜査に協力しているのにも関わらず連絡がないということで、誘拐・事件に巻き込まれたという線で操作が続けられます。

長谷部有美ちゃんの目撃情報としては、パチンコ店付近にあるスーパーで主婦数名が『長谷部有美ちゃんらしき女の子を見かけた』というものがありました。しかし、長谷部有美ちゃんを見つける有力な手懸かりとはなりませんでした。

長谷部有美ちゃんの捜査には多くの人が参加し、その中には長谷部有美ちゃんと同じくらいの子をもつ母親も多かったと言います。

また、福島万弥ちゃん殺害事件を思い出している方も多く、長谷部有美ちゃんがなんとか生きていることを願いながら捜査していたと言います。

長谷部有美ちゃんが姿を消した現場のパチンコ店でも、長谷部有美ちゃんを見かけていないかの聞き込みが行われましたが、有力な情報はありませんでした。

長谷部有美ちゃんが姿を消してから一年以上経ったある日、長谷部有美ちゃんの自宅から2km弱離れた場所で、白骨死体が見つかりました。

この死体は捜査や検査の結果、長谷部有美ちゃんのものと断定されています。

長谷部有美ちゃん殺害事件は犯人がわからないまま、時効が成立しています。

長谷部有美ちゃん殺害事件では、長谷部有美ちゃんが白骨死体で見つかったということもあり、亡くなった理由も特定されていないままです。

 

大沢朋子ちゃん殺害事件

北関東連続幼女誘拐殺人事件の三人目の犠牲者は、大沢朋子ちゃんです。

昭和六十二年、群馬県新田郡に住んでいた大沢朋子ちゃんが姿を消してしまう事件が発生しました。

大沢朋子ちゃんは八才で、子猫を抱いて自宅の近くにあった公園に遊びに出かけたようです。

大沢朋子ちゃんは、自転車を押している男と一緒に歩いているところを見かけられています。この時、大沢朋子ちゃんは子猫を抱いていなかったと言われています。

大沢朋子ちゃんと一緒に歩いていた男は、前かごがついていないタイプの自転車を押して歩いていたようです。

男の特徴は下記があげられます

・三十才前後
・痩せ型
・ボサボサな髪
・白髪がまじっている

 

一年後、利根川河川敷で白骨死体の一部が見つかり、捜査や検査の結果により大沢朋子ちゃんのものと断定されました。

ここで不思議なのが、大沢朋子ちゃんの行方が分からなくなった時に利根川河川敷は念入りに捜査されていたということです。にも関わらず、利根川河川敷から大沢朋子ちゃんの遺体の一部が見つかったのは今でも不思議なこととされています。

その上、見つかった大沢朋子ちゃんの遺体は、手足の骨がない状態でした。なので、犯人が大沢朋子ちゃんの遺体を切断したということも言われています。

オタクへの注目、加害者家族のその後……「宮崎勤事件」は昭和と平成の分岐点だった | 文春オンライン

東京埼玉連続幼女誘拐殺人事件の犯人である宮崎勤は、告白文で大沢朋子ちゃん殺害事件に触れています。

なので、『宮崎勤が大沢朋子ちゃんをあやめた犯人なのではないか?』と疑われ、ついに大沢朋子ちゃん殺害事件が解決するのでは無いかと思われました。

しかし、立件されないまま大沢朋子ちゃん殺害事件は平成十四年に時効が成立しました。

大沢朋子ちゃんの事件は、大沢朋子ちゃんが八才と、他の北関東連続幼女誘拐殺人事件の犠牲者に比べて少し年齢が上であることなどが指摘されています。

それ故、大沢朋子ちゃんをあやめた犯人は、北関東連続幼女誘拐殺人事件の一連の犯人とは違うのではという指摘もあります。

大沢朋子ちゃん殺害事件を北関東連続幼女誘拐殺人事件とは別に考える方の中には、今でも『宮崎勤が大沢朋子ちゃんをあやめた犯人だ』と主張する方も多いです。

 

松田真実ちゃん殺害事件

横山ゆかりちゃん行方不明事件

https://ameblo.jp/cc451785/entry-12664821776.html

 

北関東連続幼女誘拐殺人事件の犯行内容がひどすぎる。

北関東連続幼女誘拐殺人事件では、幼女好きの男が女の子を連れ去り殺害したとみられています。

実際に松田真実ちゃんの服からは、北関東連続幼女誘拐殺人事件の犯人のものと思われる精液が検出されています。

大沢朋子ちゃんをあやめた犯人は、北関東連続幼女誘拐殺人事件の一連の犯人とは違うという指摘もあります。大沢朋子ちゃんの四肢は見つかっておらず、他の北関東連続幼女誘拐殺人事件の犯人以上の狂気性が伺えます。

報道】足利事件など栃木群馬の幼女被害5事件、被害者家族会結成 - jikeidan

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北関東連続幼女誘拐殺人事件の犠牲者である、福島万弥ちゃん・長谷部有美ちゃん・大沢朋子ちゃん・松田真実ちゃん・横山ゆかりちゃんの五家族は、事件の真相解明を求めて家族会を立ち上げています。

北関東連続幼女誘拐殺人事件の犠牲者の家族会では、捜査当局に北関東連続幼女誘拐殺人事件の解明と再捜査を求めているようです。

 

北関東連続幼女誘拐殺人事件の犯人は、ルパン三世の生き写しのような男だったということも言われています。

警察は松田真実ちゃん殺害事件の捜査中にどうしても菅家さんを北関東連続幼女誘拐殺人事件の犯人としたかったため、不審な男を見かけたという情報を無視してしまいました。

そして、結果的に菅家さんが冤罪になってしまったのです。

北関東連続幼女誘拐殺人事件の犯人とされている、松田真実ちゃん殺害事件の際の目撃情報がこちらです。

『あんまり男は若くない。すばしっこい男、ヒョロリとした感じ。漫画のルパン三世の生き写しのような奴だった』

『誘拐事件の犯人はルパン三世の生き写しのような男だった』という証言は、北関東連続幼女誘拐殺人事件の五人目の犠牲者である横山ゆかりちゃん殺害事件で見かけられていた男とも共通することがわかりました。

それ故、北関東連続幼女誘拐殺人事件の犯人はルパン三世の生き写しのような男、とも言われています。

 

捜査当局の行動に違和感?

北関東連続幼女誘拐殺人事件では、長谷部有美ちゃん殺害事件以外で犯人と思わしき人物の目撃情報があります。

その上、北関東連続幼女誘拐殺人事件の四人目・五人目の犠牲者が出た際には、同じ人物と思われるルパン三世の生き写しのような男の目撃情報がありました。

しかし、ここまでの犯人の情報がありながらも、北関東連続幼女誘拐殺人事件の警察の捜査は上手くいきません。

一番は、松田真実ちゃん殺害事件で菅家さんが冤罪となったことが原因だったようです。

警察が恐れているのは『北関東連続幼女誘拐殺人事件の四人目の犠牲者である松田真実ちゃん殺害事件で正しい捜査を行い、犯人が捕まっていれば横山ゆかりちゃんがあやめられる事件は起きなかった』という批判です。

警察は、捜査の過程で『北関東連続幼女誘拐殺人事件はルパン三世の生き写しのような男が真犯人』という犯人を見かけた証言を無視してしまいました。

そして、嘘のリークを信じて菅家さんを逮捕して冤罪事件を起こしてしまいました。

警察は、冤罪事件への批判を恐れているため、足利事件と北関東連続幼女誘拐殺人事件が同じ犯人であることを認めないのです。

それ故、警察は『北関東連続幼女誘拐殺人事件は時効だ』として、捜査を行うことはないといいます。

その上、北関東連続幼女誘拐殺人事件について警察が本腰を入れて捜査できない理由があるようです。

ここから先は本当の胸糞の話となります。

それは、菅家さんの冤罪が確定すると当時のDNA”型”鑑定の結果が鑑定だったことが確定するからです。

そうなると再捜査しなければいけない事件が山ほど出てきます。

できるならするべきではないのかと思うんですけど、再捜査できない事件も出てきます。

それは、1991年に発生した、当時のDNA”型”鑑定で死刑判決、そして死刑執行までされてしまった『飯塚事件』です。

『飯塚事件』ではすでに久間三千年元死刑囚の刑が執行されてしまっていますが、『飯塚事件』では松田真実ちゃん殺害事件で菅家さんの冤罪事件を引き起こしたのと同じDNA検査が行われているのです。

それ故、警察が北関東連続幼女誘拐殺人事件を捜査してしまうと、すでに死刑が執行された飯塚事件も冤罪だった可能性が出てきてしまって、大問題になってしまうのです。

DNA型鑑定に重大な欠陥があったと認めることはつまり、無実の人間に死刑を執行してしまった可能性を否定できなくなるということです。

再捜査をする、真犯人を逮捕するということ自体が、警察の不祥事、失態を認めるということに繋がるので、ほぼ真犯人だとわかっていても逮捕しないということです。

全くもってふざけた話です。

そもそも警察がちゃんと「足利事件」を捜査していれば、「横山ゆかりちゃん事件」は起きていなかったのではないか。

何が一番大事なのか。

それは真犯人を逮捕し、同じような事件を繰り返さないことではないのか?

 

捜査当局に対して怒りの本が出版される

北関東連続幼女誘拐殺人事件では捜査当局があまりにもおかしいとして、怒りの本が出版されています。

北関東連続幼女誘拐殺人事件のことを書いた本として有名なものは四冊あります。

VS. 北関東連続幼女誘拐・殺人事件の真実

北関東連続幼女誘拐殺人事件について書かれた本として、最初に『VS. 北関東連続幼女誘拐・殺人事件の真実』を紹介したいと思います。

この本は北関東連続幼女誘拐殺人事件が、同一犯によって行われた可能性があると指摘しています。

その上この本は、日本テレビ報道局の取材班によって徹底取材されたもので、北関東連続幼女誘拐殺人事件・松田真実ちゃん殺害事件の犯人として冤罪をなすりつけられた菅家さんについてまとめられたものです。

北関東連続幼女誘拐殺人事件の真犯人にも迫ったもので、かなり話題になりました。

冤罪足利事件「らせんの真実」を追った四〇〇日

北関東連続幼女誘拐殺人事件について書かれた本として紹介する2冊目の本は、『冤罪足利事件「らせんの真実」を追った四〇〇日』です。

この本では、北関東連続幼女誘拐殺人事件の犯人として捕まってしまった菅家さんの冤罪事件についてまとめています。

この本は高く評価され、賞も受賞しています。

 

足利事件 冤罪を証明した一冊のこの本

北関東連続幼女誘拐殺人事件について書かれた本として紹介する3冊目の本は、『足利事件 冤罪を証明した一冊のこの本』です。

『足利事件 冤罪を証明した一冊のこの本』の著者は平成六年から、北関東連続幼女誘拐殺人事件の犯人として逮捕されてしまった菅家さんは冤罪だと訴え続けていました。

『足利事件 冤罪を証明した一冊のこの本』によって、菅家さんは冤罪だと証明されたという声もあり、とても評価が高い本です。

殺人犯はそこにいる 隠蔽された北関東連続幼女誘拐殺人事件

4冊目の本は、『殺人犯はそこにいる 隠蔽された北関東連続幼女誘拐殺人事件』です。

北関東連続幼女誘拐殺人事件のことを書いた本の中でも有名なのが『殺人犯はそこにいる 隠蔽された北関東連続幼女誘拐殺人事件』でしょう。

この本の中では、北関東連続幼女誘拐殺人事件において警察・捜査当局が真犯人を特定しながらも動かないことを批判しています。

その上、『殺人犯はそこにいる 隠蔽された北関東連続幼女誘拐殺人事件』の著者は、追い続けてきたルパン三世の生き写しのような男・本人との接触に成功しています。

この本の著者は、北関東連続幼女誘拐殺人事件の犯人と信じて疑わないルパン似の男の住所を突き止めます。

県警が北関東連続幼女誘拐殺人事件について捜査もせず動いてくれないため著者が動くこととなり、北関東連続幼女誘拐殺人事件の時に見かけられていたルパン似の男・本人の名前と住んでいる場所を調べ上げたのです。

ルパン似の男は独身で週末になると県境を行き来し、足利市・大田市のパチンコ店に現れては一日中タバコをくわえて玉を弾く。知りあいらしい幼い少女と手をつなぎ、背負い、親しげに話し、抱きしめて頬ずりをする姿も何度も確認したそうです。

住所を含め、身元を特定した清水は群馬県警・栃木県警に連絡するも、彼らが動くことはなく、栃木県警も群馬県警も動いてくれないならと本人を直撃するのだが、この件(くだり)は圧巻である。

「(『ルパン』の家の)薄暗い街灯の下に現れたのは、写真よりは老けてはいたが、やはりどこかルパン三世に似た中年男だった。名乗った上で、過去の事件を取材している記者であることを伝える。・・・まずは90年5月12日、『足利事件』当日のことを男にぶつけてみた。・・・闇の中の禅問答のようなやりとり。同じ質問を重ねていくにつれ、男の回答はブレていく。男はついに、事件当日、足利にいたことを認めた。しかもその場所とは事件の現場だ。殺害された松田真実ちゃんが行方不明となったパチンコ店である。それだけではない。『あまりよく覚えていない』と言っていた男が、実は真実ちゃんと会ったことがあり、会話まで交わしていたことを認めたのだ

今度は『横山ゆかりちゃん事件』についてだ。『太田市内でも女の子が行方不明になっていますが、そのパチンコ店には行ったことは?』。男は即答した。『あぁ、知ってます。あの店には行ったことがありません。出ないんですよ』。行ったことがないはずのパチンコ店の出玉について明言する矛盾には気づかぬまま男は続けた。『あの日は自分は、あの店に行ってません』。前言と矛盾する上、尋ねてもいない事件当日の行動を懸命に語るなど、相当に混乱しているとしか言えない。そもそも、やりとりの中で私は、ゆかりちゃん事件の発生日も、店名すら伝えていない。にもかかわらず、12年も前の自分の行動を、突然訪れた記者に即答できるとは。11キロ離れた2つの現場に出没し、連続事件の犯人として全ての条件を満たす男との会話は、いろいろな意味で私の心に刻まれた」
そして、清水氏は細心のDNA鑑定を独自に実施した結果、この男のDNAと足利事件で採取された真犯人のものと思われる精液のDNAが一致したということも書かれており、『殺人犯はそこにいる 隠蔽された北関東連続幼女誘拐殺人事件』は多くの話題をさらいました。

以下、引用

 

真犯人に迫る証拠もある。

真実ちゃんのシャツだ。そこに残された真犯人のDNA型は、最新式の鑑定法で特定されている。

再鑑定で検出されたDNA型は、一八年目にして浮上した重大な証拠ではないか。

 

そしてついに、その日は来た。

明滅を始める携帯電話の赤いLEDは、私にいつも嵐の前ぶれを感じさせる。

鬼が出るか、蛇が出るか。

記者の首輪だか必需品だか知らないが、

いつだって鳴ればえいやと取らねばならないのが携帯電話というものだ。

ディスプレイには、私が待ち続けていたある人の名前が浮かび上がっている。

ゆっくりと携帯を開くと、覚悟を決めて耳に押し当てる。

意識して興奮を抑えたような男性の声が響く。司法関係者だ。

かつ、DNA型鑑定のプロフェッショナル。彼は一気にこう囁いた。

いやー、結果が出たそうです。完全一致だと。ドンピシャだと。同一人物ですよ。

これは大変なことになりますよ……

今度は「不」のない完全一致―。

携帯電話を握りしめたまま、私は深い安堵の息をついた。

やっぱりそうだったか……。

私が追い続けてきた「ルパン」と、「足利事件」の真犯人のDNA型が一致した。

高精度のSTR法によって、男だけが持つ「Y染色体」部位はもちろん、

男女のどちらもが持つ「常染色体」まで、その全てが「ルパン」と完全一致したのだ。

そして、MCT118法で言えば、「ルパン」はあの「18-24」型だったのである。

この鑑定法による全ての型の合致確率は、計算上は一〇〇兆人に一人

地球の人口は約七〇億人。つまり確率計算自体がもはや意味すら持たない。

ドンピシャ。

 (清水潔『殺人犯はそこにいる』p207~209)

 

足利事件で冤罪となった菅家さんや、今でも犯人がわからない北関東連続幼女誘拐殺人事件の謎、そしてルパン三世と呼ばれる犯人についてとても詳細に書かれている本です。
いくら科警研によるDNA型鑑定の信頼性が崩れる可能性があるとは言え、いや、その可能性があるなら尚更、その鑑定方法について検証せねばなるまい
当時の関係者にとっても、この話は終わった過去の話ではない。
たしかに17年間無実の罪で服役していた菅家さんは釈放された。
しかし真犯人は、今なおどこかでパチンコでもしながら、次なる幼女を物色しているのだろう。
あなたの娘の横に、この連続幼女誘拐殺人事件の真犯人が座っているかもしれない。
そして、その捜査は今もされているとは全く思えない。
栃木県警は重大な冤罪を生んでしまった反省はあるのか?当時の捜査不備を認識せずDNA型鑑定に寄り掛かった責任を今も理解していないエピソードが具体的に書かれている。
冤罪確定しましたが、あいつ本当は犯人ですよ。先輩がそう言ってました。」と言う栃木県警の警察官の言葉が示すのは、過ぎ去った昔の話ではなく今なお続く問題だと言うこと。
僕は腐り切った今の多くのマスコミが嫌いだ。
恣意的な報道どころか捏造報道までもが頻発している新聞テレビ業界にはもはや自浄能力はない。
しかし、少ないながらもこの著者のような素晴らしい仕事をするジャーナリストが日本にも存在するようだ。
そんな新鮮な驚きを与えてくれた本です。

 

北関東連続幼女誘拐殺人事件まとめ

北関東連続幼女誘拐殺人事件について説明してきましたが、いかがだったでしょうか?

北関東連続幼女誘拐殺人事件で殺害されているのは、幼い女の子ばかりで17年間で5件もの幼女が誘拐し殺害されました。

にも関わらず、北関東連続幼女誘拐殺人事件の犯人を捕まえることはできず、松田真実ちゃん殺人事件の犯人として菅家さんが捕まるといった冤罪まで発生しました。

殺害事件が半径10キロ圏内で起きている北関東連続幼女誘拐殺人事件は、多くの近隣住民を恐怖に陥れました。

北関東連続幼女誘拐殺人事件の犯人は今だに分かっておらず、北関東連続幼女誘拐殺人事件の犯人を追い続けているジャーナリストもいます。

大沢朋子ちゃん殺害事件では、大沢朋子ちゃんの年齢が八才と北関東連続幼女誘拐殺人事件の他の犠牲者と比べて年齢が少し上なこと、その上大沢朋子ちゃんの四肢が切断されていたことから別の犯人なのではないかとも言われています。

ただ、大沢朋子ちゃん以外の北関東連続幼女誘拐殺人事件では、共通点が多く見られることから同一犯の可能性が高いと見る方が多いです。

北関東連続幼女誘拐殺人事件の四人目の犠牲者である松田真実ちゃん殺害事件では、犯人はルパン三世の生き写しのようだったという目撃証言がありました。

しかし、捜査当局は菅家さんを犯人にしたかった為、悲惨な冤罪事件が生まれてしまいました。菅家さんは冤罪によって、17年以上も獄中で過ごすことになりました。

冤罪によって20年弱、獄中に閉じ込められていた菅家さんも、北関東連続幼女誘拐殺人事件の犠牲者と言えるでしょう。

『足利事件 冤罪を証明した一冊のこの本』によって、菅家さんの冤罪が証明されたという声もあり、本やジャーナリストの方が警察よりも真実を語っているという指摘もあります。

『殺人犯はそこにいる 隠蔽された北関東連続幼女誘拐殺人事件』という本では、目撃情報のあったルパン三世の生き写しのような男との接触に成功しています。

ルパン三世の生き写しのような男は、松田真実ちゃんと事件当日に話していたことを認め、その上横山ゆかりちゃんの事件当日も事件現場のパチンコ屋に行っていたことをほのめかしたと言います。

その上、ルパン三世の生き写しのような男のDNAと足利事件(菅家さんが冤罪になった事件)で見つかったDNAが一致したということも本の中で言われています。

それ故、ルパン三世の生き写しのようなこの男こそ、北関東連続幼女誘拐殺人事件の犯人だという指摘はあります。

しかし、残念ながら、警察が北関東連続幼女誘拐殺人事件のことを調べることは二度とないのではないかと思われています。

それは、北関東連続幼女誘拐殺人事件について警察が本腰を入れて捜査できない理由があるからです。

その理由こそが、『飯塚事件』です。

『飯塚事件』では、北関東連続幼女誘拐殺人事件の四人目の犠牲者・松田真実ちゃん殺害事件で菅家さんの冤罪事件を引き起こしたのと同じDNA検査が行われていました。

もし北関東連続幼女誘拐殺人事件を再捜査して当時のDNA検査に信憑性が疑われると、『飯塚事件』まで冤罪だった可能性が出てきてしまうのです。

その上『飯塚事件』では、すでに死刑が執行されてしまっています。この事件を掘り返されることを、警察は恐れているようです。

関係者はこの事件のことを「爆弾」と呼んでいます。

それ故、警察は『北関東連続幼女誘拐殺人事件は時効だ』として、北関東連続幼女誘拐殺人事件の捜査を行うことができないというのです。

北関東連続幼女誘拐殺人事件について調べ上げた著者の方達によって、菅家さんの冤罪と北関東連続幼女誘拐殺人事件の真犯人と思わしきルパン三世の生き写しのような男が浮かび上がりました。

1つの事件を解決することで様々な不祥事が明るみになる、まさに「爆弾」だと言えるでしょう。

しかし私は必ずこの爆弾と呼ばれるものはいつか爆発すると思っています。

真犯人が生きている限りいつか火をつけるときが来ると思っています。

北関東連続幼女誘拐殺人事件で亡くなった福島万弥ちゃん・長谷部有美ちゃん・大沢朋子ちゃん・松田真実ちゃん・横山ゆかりちゃんの安らかな眠りを祈るとともに、北関東連続幼女誘拐殺人事件の犯人が捕まることを願ってやみません。

最後に真犯人に対する清水氏の言葉をお伝えします。

何度も何度もお前のことは報じたぞ。

ルパンよ、お前に遺族のあの慟哭は届いたか。

お前がどこのどいつか、残念だが今はまだ書けない。  

だが、お前の存在だけはここに書き残しておくから。

いいか、逃げきれるなどと思うなよ。

ルパン似の男は足利事件当時29歳、住所不定無職のパチプロです。

2021年現在、足利事件から31年の時が流れ年齢は60歳になっています。

現在は殺人罪には時効がないので、いずれの事件でも検挙は可能です。

一刻も早く、残されたご家族のためにも、周辺住民の安心のためにも、警察が動き、事件が進展してくれることを切に願います。