先週の木曜日(4/27)、堀江貴文前ライブドア社長が約3ヶ月ぶりに
 拘置所から保釈され、カメラの前に姿を現しました。
 相変わらずの凄い数の報道陣でしたが、
 今夏にも始まると言われている裁判も、今後注目されていくことでしょう。
 
 ところで、この一連のライブドア事件の報道の中で、
 検察側が犯罪を立証するための証拠を集める際、
 ライブドアがIT企業ということで、その内部での通達がほとんどメールで
 やりとりされており、ライブドアはそういったメールを
 既に削除していたのだが、検察側はそれらを復元して証拠として押さえた。
 というものがありました。
 
 このニュースを聞いた方の中には驚いた方もいたのではないでしょうか?
 「メールって復元できるの?削除したら見られないんじゃないの?」って。
 
 実はパソコン(コンピュータ)上で、メールに限らず、
 ワードやエクセルなどの各種ドキュメントを完全に削除しても、
 それは見かけ上、削除されたように見えるだけで、実はハードディスクには
 残っているんです。
 今回のライブドア事件でも、「フォレンジック」により、
 ハードディスクにあるメールが復元され、証拠として押収されました。

 「フォレンジック」とは、
 「デジタルの世界の証拠性を確保し、法的問題の
  解決を図る手段で、ログの改ざん、破壊など、これまでの手法では証拠を
  検出することが困難な被害を受けたコンピュータに対しても、高度な
  ツールによってコンピュータ内のデータを調査・分析することにより、
  不正アクセスの追跡を行なう手段を含む」
  というのが一般的な定義です。
 
 
 ちょっと専門的な話になってしましましたが、今回お話ししたい事は、
 もはや社内メールにプライバシーは無いということ。
 今や大手企業の65.5%は、社内で送受信されるメールの監視をしているという
 報告もあります。
 
 まぁ、削除しても復元されるからとか、
 監視されているから会社でのプライベートメールをやるのを止めましょう。
 という言い方が、後ろ向きで引っかかるようであれば、
 会社のもの(パソコン、回線、電力)を使って私用な事をするということは、
 モラルに反することだから止めましょうね。
 と言えばわかりやすいでしょうか?
 
 
 もしもアナタが未だに会社で私用でパソコンを使っているようでしたら
 ただちに改めましょう。
 プライベートのメールは、例えば携帯電話のメールでやるようにしましょうね