あ~アル中!!
酔っ払ってます。
最近、酔っていない日がない、バイト中すら酔っていることも・・・
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なぜこんな事が起きているのかを考えてみたが、それには健太郎本人を探すのが一番だと思った。そして本人に事情を聞くのが一番だ。
なぜなら、これらの映像ファイルは今朝更新されたものだからだ。すなわち、健太郎がすでにこのわけのわからない暗闇の場所から帰っているかも知れないのだ。あるいは帰っていないかもしれないが、どっちにしろ、考えたところでらちの明かない問題だろう。
僕は健太郎がいそうな場所を手当たりしだい当たって見ることにした。
そう決断して、ソファから立ち上がった。ソファの嫌な温かみから開放された腰は、汗でぬれていた。
立ち上がった瞬間、僕はまた背中に悪寒を感じることになった。それは、ソファによって汗ばんだTシャツが突然外気に触れたせいもあった。立ち上がった瞬間に暖かさから開放された僕の体は、外気に触れてひやりとしたのだ。
しかし、同時に僕の視界に、僕の見ている不可解な世界に新たな珍客が現れたのを認めたせいでもあった。
そこには突然ある少年が映し出される。
それまでの健太郎とゴジラのアングルから大きくカメラが外れ、並び立つ柱へとアングルを移した。そこで大きく腕を振っていたのは、ケンケンだった。
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暗い通路が突然開け、大きなドーム型のスペースに出た。
そこがマーケットだ。
地上の地価が上がり、規制が激しくなってからは、この地下のマーケットで商売をする人が大幅に増えた。もともとは地下シェルターとして作られた土地であった。「数年後に地球が10万年ぶりに寒冷期に入り、氷河期(北・南極の氷が拡大するという意味での氷河期)が再来する」という話が、50年前に騒がれた。その際の物品貯蔵庫として大塚の地下につくられたのがこのシェルターである。この寒冷期の話は、学術的にみてもかなり信憑性のあるものであった。ミランコビッチ・サイクルにおける研究上、この事実が判明したのだ。しかし、実際には寒冷期は来なかった。
人間が地球を温暖化させていたことがその要因だという説が、今のところもっとも有力だ。100年ほど前から、地球では温暖化が騒がれ始めた。地球に温室効果のあるガスが充満しているということだった。当時、人々はこの温暖化を止めようと躍起になっていたそうだ。
だが結果的に、その温暖化のおかげでミランコビッチ・サイクルにおける寒冷期が到来した今でも、地球は暖かいのである。しかし、その代償は大きく、地球(人間が住む環境としての地球)は長くはもたないそうだ。
そういった背景をもつこのマーケットは、以上に大きい。
俺はマーケットを見渡した。そこかしこに、プレハブ作りの軒が並んでいる。このゴタゴタした雰囲気が俺は結構気に入っているので、週に2回は足を運んでいる。
屋台からは焼き鳥や焼きそばの匂いが漂い、煙が上がっている。煙はそのまま勢いよく上昇し、数十メートル頭上にある換気口へと登っていった。
俺は空腹で仕方がなかった。早速立ち並ぶ屋台に駆けつけ、好きなものを好きなだけ食べたいと思ったが、そんなに裕福じゃない。
その方は仕方なくあきらめて、俺はいつもと同じ居場所に向かった。イザベルさんの店だ。
開け放たれた入り口から店に入ると、タバコの煙が目にしみた。気取った丸いランプが壁に光り、規則正しく並んだ丸テープルはその赤茶色を静かに主張していた。
俺はカウンターに座った。そしてグラスにコーラを注いでいるイザベルさんを眺めていた。
今日は薄緑のワンピースに白いエプロン姿だった。俺の母親とあまり変わらない年だが、やはりイザベルさんは何度見てもきれいな人だと思う。
ホームレスさながらの客にコーラを渡すと、イザベルさんはすぐにこっちを向いて微笑んだ。気づいていないようでもちゃんと俺に気づいていたのだ。
イザベルさんはいつもそう、話している相手の客を真摯に相手しながらも、常にほかの客にも気を配っているのだ。その気配りの自然さには、いつも下を巻いてしまう。
「また学校はサボリかしら?」
いくつかのグラスを洗い終えたイザベルさんは、布巾で手を拭いながら僕に話しかけた。
「違いますよ、今日は臨時休校です。」
「あら、最近多いのね。まぁ、あなたの場合独断の臨時休校も多いみたいだけれど。」
イザベルさんは目の端に皺を寄せて笑った。
俺はそれを見ると、いつも母と同じ感じがして気まずい気持ちになってしまう。
サッと目をそらせてから、僕はコーラを注文した。
「だめよ、お子ちゃまが法律にそむくようなことをしては。」
「今更ですよ。」
「ちゃんとお代は払っていただけるんでしょうね。」
「きっと今日も繁盛するだろうから、夜になったら掃除で払いますよ。」
俺はいつもこうして掃除代の変わりにコーラとフルーツを頼む。
実際、一人で切り盛りをしているイザベルさんには、このフロアを掃除するのは結構骨が折れるのだ。だって、掃除の他にも、明日の準備やら、レジのしめやら、やらなければならないことが沢山あるのだ。
僕はイザベルさんからコーラを受け取ると、それを一口のみ、それからカウンターの内側の隅に隠してあるタバコの箱を取り出し、そのタバコに火をつけた。今日引き当てたのはマールボロのマイルドだった。
「こら。」
イザベルさんはグラスを拭きながら上目で睨んでそういったが、口が笑っている。この人は俺が何に重点を置いて生きているかを知っているのだ。
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酔っ払ってます。
最近、酔っていない日がない、バイト中すら酔っていることも・・・
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なぜこんな事が起きているのかを考えてみたが、それには健太郎本人を探すのが一番だと思った。そして本人に事情を聞くのが一番だ。
なぜなら、これらの映像ファイルは今朝更新されたものだからだ。すなわち、健太郎がすでにこのわけのわからない暗闇の場所から帰っているかも知れないのだ。あるいは帰っていないかもしれないが、どっちにしろ、考えたところでらちの明かない問題だろう。
僕は健太郎がいそうな場所を手当たりしだい当たって見ることにした。
そう決断して、ソファから立ち上がった。ソファの嫌な温かみから開放された腰は、汗でぬれていた。
立ち上がった瞬間、僕はまた背中に悪寒を感じることになった。それは、ソファによって汗ばんだTシャツが突然外気に触れたせいもあった。立ち上がった瞬間に暖かさから開放された僕の体は、外気に触れてひやりとしたのだ。
しかし、同時に僕の視界に、僕の見ている不可解な世界に新たな珍客が現れたのを認めたせいでもあった。
そこには突然ある少年が映し出される。
それまでの健太郎とゴジラのアングルから大きくカメラが外れ、並び立つ柱へとアングルを移した。そこで大きく腕を振っていたのは、ケンケンだった。
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暗い通路が突然開け、大きなドーム型のスペースに出た。
そこがマーケットだ。
地上の地価が上がり、規制が激しくなってからは、この地下のマーケットで商売をする人が大幅に増えた。もともとは地下シェルターとして作られた土地であった。「数年後に地球が10万年ぶりに寒冷期に入り、氷河期(北・南極の氷が拡大するという意味での氷河期)が再来する」という話が、50年前に騒がれた。その際の物品貯蔵庫として大塚の地下につくられたのがこのシェルターである。この寒冷期の話は、学術的にみてもかなり信憑性のあるものであった。ミランコビッチ・サイクルにおける研究上、この事実が判明したのだ。しかし、実際には寒冷期は来なかった。
人間が地球を温暖化させていたことがその要因だという説が、今のところもっとも有力だ。100年ほど前から、地球では温暖化が騒がれ始めた。地球に温室効果のあるガスが充満しているということだった。当時、人々はこの温暖化を止めようと躍起になっていたそうだ。
だが結果的に、その温暖化のおかげでミランコビッチ・サイクルにおける寒冷期が到来した今でも、地球は暖かいのである。しかし、その代償は大きく、地球(人間が住む環境としての地球)は長くはもたないそうだ。
そういった背景をもつこのマーケットは、以上に大きい。
俺はマーケットを見渡した。そこかしこに、プレハブ作りの軒が並んでいる。このゴタゴタした雰囲気が俺は結構気に入っているので、週に2回は足を運んでいる。
屋台からは焼き鳥や焼きそばの匂いが漂い、煙が上がっている。煙はそのまま勢いよく上昇し、数十メートル頭上にある換気口へと登っていった。
俺は空腹で仕方がなかった。早速立ち並ぶ屋台に駆けつけ、好きなものを好きなだけ食べたいと思ったが、そんなに裕福じゃない。
その方は仕方なくあきらめて、俺はいつもと同じ居場所に向かった。イザベルさんの店だ。
開け放たれた入り口から店に入ると、タバコの煙が目にしみた。気取った丸いランプが壁に光り、規則正しく並んだ丸テープルはその赤茶色を静かに主張していた。
俺はカウンターに座った。そしてグラスにコーラを注いでいるイザベルさんを眺めていた。
今日は薄緑のワンピースに白いエプロン姿だった。俺の母親とあまり変わらない年だが、やはりイザベルさんは何度見てもきれいな人だと思う。
ホームレスさながらの客にコーラを渡すと、イザベルさんはすぐにこっちを向いて微笑んだ。気づいていないようでもちゃんと俺に気づいていたのだ。
イザベルさんはいつもそう、話している相手の客を真摯に相手しながらも、常にほかの客にも気を配っているのだ。その気配りの自然さには、いつも下を巻いてしまう。
「また学校はサボリかしら?」
いくつかのグラスを洗い終えたイザベルさんは、布巾で手を拭いながら僕に話しかけた。
「違いますよ、今日は臨時休校です。」
「あら、最近多いのね。まぁ、あなたの場合独断の臨時休校も多いみたいだけれど。」
イザベルさんは目の端に皺を寄せて笑った。
俺はそれを見ると、いつも母と同じ感じがして気まずい気持ちになってしまう。
サッと目をそらせてから、僕はコーラを注文した。
「だめよ、お子ちゃまが法律にそむくようなことをしては。」
「今更ですよ。」
「ちゃんとお代は払っていただけるんでしょうね。」
「きっと今日も繁盛するだろうから、夜になったら掃除で払いますよ。」
俺はいつもこうして掃除代の変わりにコーラとフルーツを頼む。
実際、一人で切り盛りをしているイザベルさんには、このフロアを掃除するのは結構骨が折れるのだ。だって、掃除の他にも、明日の準備やら、レジのしめやら、やらなければならないことが沢山あるのだ。
僕はイザベルさんからコーラを受け取ると、それを一口のみ、それからカウンターの内側の隅に隠してあるタバコの箱を取り出し、そのタバコに火をつけた。今日引き当てたのはマールボロのマイルドだった。
「こら。」
イザベルさんはグラスを拭きながら上目で睨んでそういったが、口が笑っている。この人は俺が何に重点を置いて生きているかを知っているのだ。
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