兄の受け入れ先の目途がついた。 

 

さっきから都度何回も連絡をくれた救急隊員から確認の電話があり、「そちらでよろしくお願いします」と返事をした。

 

私の方は家で待機をし搬送先の病院からの指示を待つように言われた。

 

家で連絡を待っていたら、搬送先の病院の医師から電話があり今晩中に必ず病院へ来て欲しいとの事だった。

 

聞けば、容体が変化した時に備えて、緊急処置を要する場合の身内のサインが必要との事だった。

 

外は、今すぐにでも雪に変わりそうなみぞれ混じりの冷たい雨が降りだしていた。☂

 

兄の様子も気になってはいたが、 帰りのことが気になって車での移動を躊躇してしまった。

 

「夜更けですし、こんな天気ですし、車の運転に自信がないので明日 朝に伺いたいと思います」と返事をすると、

 

「いやぁ、こちらは何時になっても構いませんから、本日中に必ず救急のほうへ来院して下さい」と、念を押されてしまった。

 

その後 帰宅をした家族と相談し 一人家を出て 病院まで車を運転した。 

 

雨にみぞれが混じって車のフロントガラスに当たり 雨の光が妙に路面に反射したせいで運転に力が入った。

 

そして、寒さと緊張で身体が震えた。