エラ削り手術後

肌に穴が開きました 

専門医が説明する副作用再手術


CLICK右差し“チェボンギュンの顔の骨の

お話” (韓国語版) 




顎下に穴が開く直前の肌ㅠㅠㅠㅠ 


今日はエラ削り手術と

オトガイ手術を受けて

6ヵ月後に顎下の皮膚が膨らみ

赤くて何だか穴が開きそうなので

私を訪ねてきた患者の

副作用、再手術の話です。

 この患者は手術後3ヶ月目にも

少しふくらんで痛みがあったので

手術した院長に話したのですが

レントゲン、CTを見て

手術はうまくいったので大丈夫だ

待ってほしいと言われて

待てるだけ待ったのですが

結局、皮膚が

あまりにも膨らんできて

裂けそうになって

私を訪ねてきました。


 以前にも

申し上げたことがあります。 

一般外科でも産婦人科でも

どの科目のどの手術でも

手術自体が原因となる炎症は

2週間以内に起こります。 

つまり、2週間以内に

炎症が起きなければ

安心していい時期です。

 ところが、このように

しばらく経ってから

急に膨らんだり

赤くなったり

痛みがひどくなったりする場合が

あります。 

このように時期が過ぎてから

炎症した場合は

手術自体が原因というより

他の原因である可能性があります。

 異物が原因になる可能性が

一番高いですㅠㅠㅠㅠ


今日の患者も

6ヶ月が過ぎた時点で発生したので

きっと異物や他の原因がある

と疑いつつ接近してみました。


予めお知らせいたします。

 この種の炎症や感染は

いくらでも起こりうる副作用です。

 このような副作用が

生じたからといって

医者が悪い、病院が悪い

わけではありません。

 いくらでも発生可能な副作用です。 教科書にも数%で感染症が

発生する可能性があると

書かれています。 

私が長い間手術をした経験では

教科書に出た数値が正確です。 

つまり、いくら手術が上手でも

副作用は教科書の数値のとおり

発生するということです。 

ただし、このような

副作用が発生した時


患者が急に痛みが出たり

痛みが治まらずに続くときは

必ず詳しく見なければなりません。

 そして原因を見つけて

すぐに対処しなければなりません。

 患者の状態は

写真上ではただ

肌だけが赤黒いようですが

実際に触ってみると

柔らかくなって

肌がほとんど開いていると

見てもいいほど

炎症が進行して

軟部組織がほとんど

ありませんでした。

その炎症に誰かが

手でかすめただけでも

皮が剥がれて膿が漏れ出し

穴が大きく開くほどの

深刻な炎症でした。

それもそのはず

3ヶ月前から症状が

あったのですから

酷くならないわけが

ないですよねㅠㅠㅠ


患者の状態を詳しく見ます。


まず患者の写真から。



 顔を上げて下から顎下を見ると

皮膚が赤黒い炎症によって

変色していますが

これは軟部組織が炎症によって

ほとんどなくなって

凹んでできたものです。 

ただ見ただけでも本当に… 

私が患者に

「今までよく我慢できましたね」

と言いました。 

軟部組織が炎症によって

ほとんど壊死し

肌の薄い表面の層一つだけ

それこそヒヤヒヤするほど

ぎりぎり維持できる状態でした。

 なので少し手をかすめるだけで

裂けてしまい

骨が露出することになるでしょう。

ㅠㅠㅠㅠ 


45度から見た姿です。 

やはり顎の下が凹んで

変色しています。


横から見た姿も同じです。



 患者が当院を訪れる前に

相談用に送ってくださった

写真です。 

ひどいですねㅠㅠㅠㅠ



上でお話したように

このように手術後

長い期間が経った後に

発生する炎症は

だいたい手術と

直接的な関連がない

突拍子もない原因がある

可能性があります。 

だいたいは異物

または免疫系疾患

または糖尿病など…


たまに飲み過ぎや過労によって

全身にストレスが激しくて

何の原因もなく

腫れ上がることもあります。


一応、他の原因がないときは

異物を考えることが

一番優先です。

 ここで異物とは

溶けないフィラーや

ガーゼなどがありますが

血の通らない骨片も

無視できません。

 以前頬骨手術を受け

3年間顔と眼球の痛みで苦労して

当院に来て応急で

異物除去手術をした患者の話を

お聞かせしました。

 この時、私がいくら自家骨が

患者の骨だとしても

血が通らなくなれば

その骨は吸収または壊死します。

このように血が通らなくて

壊死すると

これは自己組織ではなく

異物だとお話したことがあります。

 このような場合

骨片による炎症や感染は

手術をすればいくらでも

発生し得る合併症です。 

いくら手術が上手で

長年の経験がある医師だとしても

このようなことが

一度も起こらないということは

ありえないことです。

 私がいつも教科書、教科書と

言っていますが

教科書にもこのような

炎症や感染は

数%発生する可能性があると

書かれています。 


つい最近

江南セブランス病院の教授と

夕食を共にしながら

お互いの話を交わしましたが

教科書に出てくる

合併症の%(パーセンテージ)は

正確だと思う。

 長い期間手術をしてみると

結局教科書に出てくる

%程度の副作用が

結局は生じるということでした。 

つまり、手術する医師なら

副作用が発生する可能性は

充分にあるということです。 

あらゆる医師

あらゆる患者にとって

発生しうる副作用ですが

問題は……

このような合併症が発生した時

つまり患者が

ありえない時期に

このような痛みやむくみ

発熱を訴える時

このような原因を注意深く考えて

より詳しく原因を

探さなければならない

ということです。 


なので、詳しくレントゲンで

見てみましょう。

 レントゲンやCTで

固定ピンをお見せすれば

手術を受けた病院や院長が

分かるかもしれないので

固定ピンや骨切りした部位は

モザイク処理をしました。



正面写真では

特に見えるものがありません。



顔の骨が全体的に

一番よく見れるという

ウォータービューでも

ほとんど何も見えません。


 側面写真をご覧ください。



上の側面写真を見れば

何か見えますか?

何もないようですが

よく見ると何かが見えます。 

とてもよく見えます^^

特に異常のある部位をよく見ると

確かに何かが見えますね。 


そのため、写真に表示を

してみました。


 上の写真を見ると

赤い矢印で表示されているところに

何かがあります。

 上下に長い何かがあります。 

とても小さくて

どうやって見つけたのかと

思うかもしれませんが

いくら小さくても

探すのが医師です。 

しかも骨の手術医なら

骨の写真をしっかり見て

探さなければなりません。 

陰影から見て

骨片のようですㅠㅠㅠ



次はパノラマ写真を

撮ってみました。



上の写真で何が見えますか?

私にはとてもよく見えますが^^

確実に何か見えます。


 エラ削りの手術は

耳下の角度を維持したまま

うまくいきました。 

副作用や再手術することは

なさそうですが

何かが見えますㅠㅠㅠㅠ


下記の写真に表示をしました。

上の写真を見ると

赤い矢印で囲まれたところに

何かがあります。 

側面の写真からも分かるように

上下に長い何かが見えます。 

陰影から見てもやはり

骨片に見えます。

 より詳しく見るために

CTを撮ってみます。

 いつも私が言いますが

すべての検査でも手術でも

何でも基本が大切です。

 いつも基本を考えて

基本を守りながら

基本は必ずしなければなりません。

 検査の基本は

一般のレントゲンだそうです。

 一般のレントゲンを知る必要があり

一般のレントゲンを

見ることができなければ

CTを見てMRIを見ることが

できないと言われました。 

でも最近は必ずCTから

撮って見ています。 

一般のレントゲンは

見ようともしません。

 ところでCTより

一般のレントゲンの方が

よく見えるものがあり

一般のレントゲンを見てこそ

CTを撮るか、MRIを撮るか

判断もできるのです。

 最近は開院する病院ごとに

CTが普及し

今はどこへ行っても

CTを撮っていますが

実際に3D CTだけを撮って

重要なことを見逃すことが

多いです。

この患者も

そのようなケースですㅠㅠㅠㅠ

患者は3週目にCTを撮って

手術はうまくいったと

言われたそうです。

 もちろんかっこよく見える

3D CTだけ

ご覧になったのでしょう。

 もちろん骨の手術の場合

CTを撮れば全部出ます。 

しかし、通常のレントゲンの方が

よく見える場合も

必ず通常のレントゲンも撮って

確認してください。 

これが基本です。 

このように基本について

話をすると

ある方は

今は時代が進んでいるのに

一般のレントゲンを見るのかと

言いますㅠㅠㅠㅠ

こんなに発達した時代に

旧時代的なレントゲンを

見ているのかとㅠㅠㅠㅠ 

ナビゲーションが

発達しているのに

地図帳だけ読んでるのかとㅠㅠㅠ 


いくら医療機器が発達しても

基本は基本です。 

このような基本が

できていない状態で

CTをどれだけよく見れるか…


よく見れていたなら

こんなに多くの副作用患者が

私を訪ねてくることも

なかったでしょうㅠㅠㅠㅠ


とにかくCTを見てみます!!


 上の写真で何が見えますか。

 もう確実に見えますよね?


 以下の写真に表示されています。


骨片が一つ落ちて

肉の中に埋まっています。

 顔の骨から離れて

浮いているようですが

実は肉の中に刺さっているのです。


 他の角度から見てみましょう。



もうはっきり見えますよね? 

以下の写真に矢印で

表示されています。 

やはり骨片です



こんなによく見えるのに

なぜ発見

できなかったのでしょうか。 

おそらく顔の骨から

あまりにもかけ離れているので

ただの顔の骨ではなく

異物(専門用語でartifact)だと

思ったようです。

 上で申し上げましたが

患者が症状が起こる

時期ではないので

症状がある場合は

その周辺部位まで

詳しく見ていただく

必要があります。

すべての可能性を持って

見なければなりません。



上の写真を見ると

観相の断面ですが

一番外側に骨片が

あることから見て

骨片は前方で

皮膚にほとんど触れています。 



垂直断面の写真を見ると

下の軟部組織が下に見えることから

下の肌に触れています。 

骨片の位置まで把握したので

除去手術をします。

 実はタイトルに

「エラ削りの手術後

肌に穴が開きました」

と言いましたが

オトガイ手術も一緒にしたので

エラの骨なのか

顎先の骨なのかは

よくわかりません……

とにかく、骨のかけらです。 

副作用ということで再手術をし

除去することにします。

 骨片が肌に触れて縁にあるので

簡単な手術になりそうなので

全身麻酔をせず

睡眠麻酔をして除去手術をします。 

骨手術時の麻酔方法については

もうお話ししました。

 一般的な顔骨手術を

睡眠麻酔で受けるのは

命がけで受けるようなものです。

ㅠㅠㅠㅠ

とても危険です。 

必ず全身麻酔で受けてください。 

ところが、なぜだか患者の間で

全身麻酔が危険な麻酔だと

言われています。 

全身麻酔の方が安全です^^


ただし、全身麻酔で

手術を受けるために必ず

ご確認いただくべきことが

あります。 

全身麻酔を担当する麻酔科院長が

常駐しているかどうかです。

 麻酔科院長が常駐しなければ

ならない理由は

手術が終わるとすぐに

麻酔から完全に回復して

患者が意識がハッキリする

わけではありません。 

手術後

麻酔チューブを抜いたことも

患者は全く覚えていないほど

夢うつつで

この時に息をまともにしない場合

想像もしたくない状況が

発生します。 

それで家族や知人の中で

大学病院で手術を受ければ

手術が終わったのに

電光掲示板に

「手術終了回復中」という

シグナルと共に

回復室で2~3時間も出てきません。

 回復時間が非常に重要で

危険な時です。 

それで全身麻酔手術をする病院は

個人病院でも総合病院でも

回復室を備え

血圧、脈拍、酸素飽和度、体温など

俗称バイタルという

活力の兆候をモニタリングを

しなければなりません。 

患者が麻酔から

完全に回復するまでです。 

その時に麻酔科院長が

見てくださらなければなりません。 

それで麻酔科院長の常駐が

必要なのです。

 ところで、各整形外科ごとに

ホームページにアクセスすると

麻酔科の院長が出てきますが

その病院に

全常駐しているでしょうか?

そうでない場合もありますから

しっかりと、調べてください。



本論に戻って

骨片除去術を行い

出てきた骨片です。

 下の5.1mmくらいしかない

骨片一つが

患者の顔に穴を開けましたㅠㅠㅠㅠ

手術時に発生した

欠片だと思われます。

 エラから出たのか

顎先から出たのかは

分かりませんが

とにかく患者の骨片で

手術時にこのような骨片があり

他の異物を完全に

除去するために

きれいに仕上げることが

どれほど重要かを示しています。 

幸いだったのは

患者が遅く来て

皮膚が完全に開いて

顎骨が露出するその前に

私を訪ねてきたということ。

 それで傷の治癒が

うまくいくと思います。

 また、もう少し経ったら

顎骨にも炎症が波及して

骨髄炎に進行していたら

本当にどうすることもできない

危険な状況になるところでした。




もう少し拡大してみると

どの部位の骨なのかは

小さすぎてわかりません。



このように骨片を取り除いてから

10日後の写真です。 

どうですか?

もう傷がよくなっているのが

見えますよね? 

もう少しお待ちいただくと

中の肌が上がってきて

深く凹んだ部分も上がって

平らになり

炎症で変色した肌も

色が正常に戻ると思います。


今日は、エラ削りの手術後

骨片によって皮膚に穴が開き

皮膚穿孔副作用の治療のための

再手術に関する話でした。

 いつもお話ししていますが

このような副作用は

十分発生可能な副作用です。 

このような副作用が

一つ発生したからといって

悪い病院、悪い医師では

ありません。 

ただ

患者に症状があると言われた時に

もう少し詳しく

見ていただきたかったという

残念さは残ります。



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 今日のオマケは

ウズベキスタンのブハラで行われた

ユーラシア学会最後の話です。 

まず学会長です。 

空がとても澄んで青いです^^


ロビーで歓迎演奏会!! 

ウズベキスタン

伝統スタイルで歓迎!!

ウズベキスタンの整形外科の歴史


延世大学校セブランス病院整形外科で始まったウズベキスタンの整形外科の歴史…
その中心には下の写真に見える
パクビョンユン教授が立役者です

ウズベキスタンで医師を
2年間連れて行って
セブランスで修練させて
ウズベキスタン
第1号整形外科専門医を誕生させ
第1号整形外科専門医が
ウズベキスタンだけでなく
中央アジア圏の整形外科を
しっかりとリードしています!!!


今日は
ウズベキスタンで開かれた
ユーラシア学会を
ご紹介しました。





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