[突出口矯正手術方法:突出口 - 2]
今日は突出入手術方法について
お話します。
前のページで突出手術時の重要なポイントを申し上げながら
突出口の手術法を
言葉だけで簡単に説明しましたが
ある方からメッセージを
いただきました。
それで手術法を絵を通じて
簡単に申し上げます。
突出口手術法は、まず
歯(赤い線がかかっている歯)を
左右一つずつ抜きます。
上下左右合わせて4つ抜きます。
第1小臼歯という
1つ目の小さな奥歯です。
すると歯を抜いた分
空間ができます。
その空間に突出した前顎を
押し込みます。
この時、歯だけ抜いてすぐ
後ろに押し込めば
押されたように
入ることはないです。
残りは歯の空間の分だけ
歯の根側の顎骨を
上手に切って空間を
確実に作らなければなりませんが
この時、下手すると
血行に支障が出る可能性があり
壊死する可能性もあると
前のページでお話しました。
歯を抜いた分だけ空間を作るのは
上のように歯の根側の
顎骨だけでなく
口蓋骨も切らなければなりません。
それで次のように
口蓋粘膜を持ち上げて
口蓋骨も切ります。
この過程が一番重要で
大変な部分です。
なぜなら、一般的な
突出口手術の場合
突出した前顎骨には
口蓋粘膜にだけ
血液が供給されますが
この過程で口蓋粘膜が
破れたりすると
前顎骨が血が出ずに
すぐ壊死してしまうからです。
もちろん私は歯茎の粘膜や
頬粘膜などを生かして
血行を十分確保します。
歯を抜いた分だけ
スペースが確保できたら
あとは押し込むだけです。
押し込んでネジで固定します。
これで突出口手術終了!!
どうですか？
簡単ですよね？
しかし、思ったより
易しくもないし
ストレスをたくさん受ける
手術です…
通常、手術時間は
私の基準で1時間～1時間30分で
縫合まですべての過程が
終わります。
ただし、注意事項…
手術後に歯を抜いた位置から
血が出ることがあります。
しかしすぐに止まるので
手術部位から血が出るからといって
緊張しないでください 。
私が手術した患者の中で
血を見て興奮して
「このまま死んだら
うちの子たちは
どうしたらいいの?」
と叫んでいたおばさんを
思い出します。
今はとても
満足していらっしゃいますが…
