顔面輪郭に損傷する恐れのある神経 専門医が直接説明いたします
[下歯槽神経損傷後の神経接合写真]
モザイク処理が施されています。
血が見えて
嫌悪感を与えてはいけない
ということで
モザイク処理をしました。
顔の骨の手術に関するブログを
9年間書いて来ました。
患者だけでなく
医者の皆さんも
たくさん見てくださって
病院関係者の方も
たくさん見ていらっしゃいます。
ある医者は自己紹介をしながら
感謝の言葉を伝えてくれたり
質問があれば尋ねたりします。
それで、今日は患者だけでなく
医者の皆様のために
顔面輪郭手術時に
損傷する恐れのある神経写真と共に
神経損傷を予防するための方法まで
説明します。
実は先週、他の病院で
1年前に頬骨縮小術を
受けた患者が
顔の前面の感覚が落ちて
私を訪ねてきました。
詳しくCTを見ると
眼窩下神経が損傷しています。
眼窩下神経(Infraorbitalnerve)は
よほどのことがない限り
損傷しにくい神経です。
当然骨切りしながら
損傷したのではなく
固定する際に
固定ピンによって
損傷したものでした。
実際の固定ピンでも
損傷する確率は0%です。
ただ、顎先であれ頬骨であれ
神経を直接目で確認して
手術をした場合という
条件のもとです。
ところが神経を露出させたり
神経を目で確認することに対する
恐れで、直接確認をしない
傾向があります。
必ずご確認ください。
数年前
釜山大学整形外科学教室に
招待され
教授をはじめとする
専攻の先生たちを相手に
両顎手術に対する講義を
したことがあります。
その時、私が
強調したことがあります。
手術時にどのような切開
どのような骨切りも
「この辺でやればいい」
というようなことは
ないということです。
なぜここを切開して
なぜここを骨切りするのか
正確な根拠を持って
しなければならない
ただ推測で
「この辺でやればいいだろう」
と考えて
手術をしてはいけない
ということです。
今日気をつけなければならない
神経です。
最初は眼窩下神経の境です。
Infraorbital nerveです。
名前からも分かるし
下の写真でご覧の通り
眼窩(瞳)の下にある神経です
下の矢印で表示されていますが
頬骨手術時に損傷はしませんが
確認せず固定する時に
損傷する可能性がある神経です。
私も傷つくとは
思っていなかったのですが
先週の患者を見て
傷つくこともあるという事実を
初めて知りました。
確認して手術すれば
傷つくことはありません。
顔面輪郭手術時に
傷つく可能性のある神経の2つ目
顎先神経です。
下を見ると顎先の穴
(Mental foramen)が見えます。
下歯槽神経が顎先の穴から出て
名前が顎先神経に変わります。
下唇と下顎の神経を司ります。
上の写真と下の写真を見ると
二つの枝があります。
顎先神経は
このように二股に出たりもします。
前の細い神経は偽物ですが
それでも感覚を支配する神経なので
両方とも
生かさなければなりません。
そうすれば
感覚が落ちません^^
次はやはり顔面輪郭である
エラ削りの手術時に
あまり傷つけることはないと
思っていたのですが
私を訪ねてくる方が多いです。
下歯槽神経です。
上で申し上げた通り
ちょうど神経損傷になったと
私にSOSを打って
助けを求めてきた先生が
いらっしゃって
接合して撮っておいた写真を
お見せします。
上のパノラマ写真で
赤の四角に該当する部分です。
下の写真で矢印が
下歯槽神経を指しています。
今日は顔面輪郭手術時に
傷つく恐れのある神経や
予防のための方法などを
お話しました。
ただし、実際の神経写真は
モザイク処理をしています。
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今日のオマケ
最近コメントの中には
食べ物を見るために
入ってくるという方も
いらっしゃいます。
済州島のお肉~~~~
