口唇口蓋裂(口唇裂、口蓋裂)
両顎手術-2
今日は口唇口蓋裂患者のための
両顎手術が
なぜ難しいのかについて
ご説明します。
前回、口唇溝蓋裂患者の
顔面輪郭の特徴と
なぜそのような
現象が起こるのかについて
学びました。
口唇口蓋裂の両顎手術が
難しいとお話しましたが
なぜ難しいのでしょうか?
両顎手術は顔の骨手術の
花だそうです。
このような両顎手術の中でも
口唇口蓋裂による両顎手術は
最高峰といえます。
すべて悪条件で
手術をしなければ
ならないからです。
「私が台湾長慶記念病院で
Dr.Loという師匠の下で
研修を受けていた頃
Dr.Loが私に
数多くの両顎手術を
任してくださいましたが
ほとんどが口唇口蓋裂の
両顎手術でした。
あまりにも大変で
手術が難しかったので
その頃考えてみると
傷の組織がなく
きれいな組織を持った
正常な解剖学的な組織を持った
患者の手術を一度してみたいと
叫んでいました。
そしてたまに
美容目的の両顎手術をする時は
口笛を吹きながら
楽しく手術した覚えがあります。
Dr.Lo本人も
私にこんなに難しい手術を
たくさんしたので
韓国に帰ったら
簡単に洋楽手術ができると
諭してくれました。
案の定、韓国に帰って来て
美容目的の両顎手術は
本当に簡単に早くできて
それは、まさに
難しい手術をたくさん経験した
おかげではないかと思います。
本論に入り
口唇口蓋裂の両顎手術が
なぜ難しいのかお話します。
まず1つ目は組織の癒着です。
組織が団結していて
メスが入りにくいです。
なぜなら、口唇口蓋裂患者は
1歳になる前に一度
口唇口蓋裂の手術を受けますが
成長するにつれて
二次性非変形などにより
2-3回またはもっと多くの手術を
受けることになります。
つまり、何度も手術を受けるので
それだけ組織の癒着も
強いのです。
だから剥離するのが
とても難しいです。
2つ目は剥離しにくいので
力を加えると出血します。
もちろん傷組織自体も
根本的に出血しています。
私が台湾で手術をした時
師匠から手術が終わったら
いつもbloodloss(出血量)が
いくらかと聞かれました。
それが私にあまりにも
ストレスだったので
手術中の出血を減らすために
努力したし
今も出血にすごく敏感です。
出血を減らすため
台湾研修時代から
様々な方法を研究し
実際に使用することで
出血量を最小限に抑えています。
余談になりますが
私が両顎手術中に
出血が多いといくら叫んでも
麻酔科の院長たちは
私の言うことを聞きもしません。
私の基準では多いのですが
客観的に輸血するほどの
出血ではないからです。
両顎手術をしながら
輸血をするケースは
これまでありませんでした。
3つ目に、唇や口蓋骨が割れて
上顎骨も割れます。
そのため、上顎がすでに2つ
あるいは3つにまで
なっている場合があります。
このような場合
手術をしながら骨片を
元の位置に合わせながら
手術をしなければなりません。
4つ目は、このように
割れた骨の隙間から
肉が出てきて
その肉を整理してみると
口と鼻の間に穴が開いたりして
想像だにしなかったハプニングが
たくさん起こります。
このような予想外の状況に
対処できる能力が
なければなりません。
5つ目は骨切りして
前に出したり
後ろに引っ込めたりする
過程が難しいです。
なぜなら組織が
引っ張られているからです。
6つ目は手術後もまだ
組織が引っ張られているので
手術後の再発がよく起きます。
それで口唇口蓋裂の
両顎手術をする医師たちは
自分なりの再発防止のための
ノウハウを持っています。
簡単に言うと
一般の両顎手術のように
手術をすれば100%再発するので
単純な両顎手術では
いけないということです。
状態がひどかった
口唇口蓋裂手術患者の写真です。
手術前の写真と
手術後2年が経過した写真です。
再発が少しありましたが
あまり目立たないので
ご満足いただけたケースです。
このような理由から
口唇口蓋裂の両顎手術は
一般的な美容的な
両顎手術をするように
手術をしてはならない
ということです。
それだけでなく
口唇口蓋裂の両顎手術は
手術中に予想していなかった
難関に多く遭遇し
出血が多い可能性があります。
したがって、手術の途中
出血を最小限に抑えることができ
口唇口蓋裂の
両顎手術の経験が多いので
手術中どんな状況でも
対処できる整形外科の先生たちに
手術を受けるべきだと
申し上げたいです。