CLICK右差し“チェボンギュンの顔の骨のお話” (韓国語版) 


顔面輪郭の副作用 

エラ削りの手術後、口、唇が

歪みます(顔面麻痺)



 先日、患者に

お問い合わせいただきました。

 顔面輪郭の中で

最もよく行われる手術

エラ削りの手術を受けた後

口唇が歪んでしまって

片方が動かないのですが

副作用の原因が何なのか

回復するのかに対する

お問い合せでした。


 上の写真がまさに典型的な姿です。

 唇と口が歪んでいますが

患者の右側が正常で

左側の顔面神経に麻痺が来た

つまり左顔面麻痺です。 

もちろん、上の患者は

エラ削り手術後に

発生したのではなく

下顎枝矢状分割折骨術後に

発生したケースで

私が顔面神経麻痺に関する論文を

発表した時に

症例として発表した写真です。

 今日お見せする写真は全て

顎顔面外科学の最も権威のある

アメリカジャーナル(SCIジャーナル)であるJournal of Oral and Maxillofacial Surgery

[JOMS] 2010 Jul;68(7):1615-21

から引用しました。 

すぐ下に出てくる論文で

私が第1著者として

発表した論文です^^



上の論文は両顎手術のうち

下顎手術である

下顎枝矢状分割骨切り術後に

発生する顔面麻痺の原因となる

メカニズムを明らかにし

予後に関して書いた論文です。 


副作用については

お話をするたびに慎重になり

いつも申し上げることがあります。

 誰でもどんなに手術が

うまくいっても

副作用がないわけではありません。 

問題が発生した時に

すぐに、かつ正確に

対処したかが重要です。 

副作用が一つ生じたからといって

その病院には行ってはいけないし

その医者は

使い物にならない医者だ

という偏見は持たないでください。

 

患者の方々よりも

医者の皆様にとって

役に立てると確信しています。 

下記のリンクに入ると

原文があります。 

ぜひご参照ください!!!

 



顔面神経は次のとおりです

以下の図はすべて

AO Foundationウェブサイトから

抜粋しています。 



上の写真のように顔面神経は

5種類に分けられます。

Temporal branch(側頭枝)

Zygomatic branch(頬骨枝)

Buccal branch(頬枝)

Marginal branch(辺縁枝?)

そしてCervical branch(首枝)に

分けられます。

 日本語で何と言うのか

よく分からなくて

大まかに書きましたが

難しいですねㅠㅠㅠㅠ


このうち臨床的に問題となる枝は

二つです。

 Temporal branchと

Marginal branchが

臨床的に問題となります。 


まずTemporal Branch(側頭枝)です。



上の図を見ると

青色の丸が示す部分で

額に行きます。 

なのでこの枝に問題が生じると

額のしわができてしまいます。 

また、目を閉じる

目の回りの筋肉にも分布していて

傷ついてしまうと

目を閉じにくくなります。

 頬骨を縮小する場合

アーチを切開する際に

損傷することがあり

頭皮管上を切開する際に

損傷することもあります。

 それから俗に

口眼喎斜と呼ばれる

Bell's palsyのときに

生じることがあります。 

ホジュン先生

(韓国の朝鮮時代の有名な医者)が

何日もかけて

針で治してくれたと言いますが

実は、じっとしていても

自然に元に戻ります^^


 次のように目が閉じませんㅠㅠㅠㅠ



上の患者は

左顔面神経の2種類に損傷があって

目をつぶることができません。

 確かに左側全体が麻痺すれば

もっとひどく歪みます。


 そして側頭枝に損傷がある場合

以下のように額にしわが寄ります。 

下の患者は患者を基準に

右側に顔面麻痺がきて

患者の右側の額に

しわが寄らないことがあります。

 額のしわが寄らないので

眉の高さも違います。



この患者の6ヶ月後です。 

麻痺が回復して

額のしわが同じになり

眉毛の高さも同じになりました。



 次に、顔面神経の中で

頬骨枝と頬枝ですが

臨床的に大きく目立ちません。

 もちろん、鼻をピクピクさせたり

下まぶたが下がることはありますが

外見上僅かなので

あまり目立ちません。



次は、今日のテーマである

顔面輪郭の副作用

エラ削り手術後

口唇が歪んでしまう

顔面麻痺の原因である

顔面神経の辺縁枝(?) 

とにかくMarginal Branchです。



 上の写真をご覧いただきますと

青矢印の示す神経が

marginal branchです。 

この神経は口元の筋肉から始まり

口元を下げる筋肉を含む

口下の筋肉に分布します。

 だから損傷すると

下唇や口の形が動かないため

口唇が歪んで

口の形が非対称になってしまいます。

 だから目立ちます。 


主に顔面輪郭

特にエラ削り手術時に発生し

たまに両顎手術や

下顎枝矢状分割骨切り術時にも

発生する副作用です。


では、この

marginal branchの損傷は

どのようにして

起こるのでしょうか?

1. 止血を起こした電気焼灼

2. 切開剥離方法

この2つが原因として

考えられます。


 止血のための

電気焼灼が何かって? 

電気焼灼は

電気エネルギーで血が出る血管を

焼くのです。 

下の写真をご覧ください。 



上図を見ると

赤い丸で表示された顔面神経のMarginal branch周辺に

血管が多いです。

 Facial artery and veinがありますが

実はこの血管が破れたら

大変なことになります。

 そのため、専門家は

この血管を損傷しないように

保護するノウハウを

全て持っています。

 安心してください。

この太い血管ではなく

この血管の小枝から血が出ると

これを焼くために電気焼灼機を

使用するとき

神経まで一緒に

焼いてしまうことがあります。 

そのため、この部位の

止血をする時は

とても慎重に

止血しなければなりませんが

経験の浅い院長の方は

血が出ると緊張して

手当たり次第にしてしまうと

神経が熱損傷してしまいます。 

しかも、筋肉から出血すると

止血が簡単にできなくなるので

やたらにやいてしまいます。

ㅠㅠㅠㅠ 

筋肉出血が生じないように

太い血管は保護し

慎重に止血をすれば

副作用を最小限に

抑えることができるでしょう。 

顔面輪郭の副作用 

 エラ手術後に口唇が歪む

顔面麻痺が発生する

2つ目の原因である

切開剥離方法の危険性については

次にお話しします。

 口の中の切開と耳の後ろ切開時の

顔面神経損傷の危険性についても

次にお話しします!!! 


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